ウイルス対策

「WindowsによってPCが保護されました」|実行していいかの判断

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最終確認日:2026-10-14

ダウンロードしたソフトを開いたら、青い画面に「WindowsによってPCが保護されました」と出て、ボタンが「実行しない」しかない。この表示は**「ウイルスが見つかった」という意味ではありません。** Windowsがそのファイルの評判をまだ十分に持っていない、という知らせです。

実行してよいかは、ファイルの入手元と発行元で決まります。開発元の公式サイトから自分で入れたファイルなら、「詳細情報」から実行できます。入手元に心当たりがなければ、実行せずに削除してください。

青い警告画面が出る仕組み

この画面は、Windowsに標準で入っている「Microsoft Defender SmartScreen(スマートスクリーン)」が出しています。Microsoftの開発者向け資料によると、SmartScreenはダウンロードしたファイルを実行する前に、次の2つを確かめます。

  • 発行元の評判:ファイルに電子署名があるか、署名した発行元が知られているか
  • ファイルそのものの評判:同じファイルが多くの人に使われ、悪い動きが報告されていないか

どちらかが不明だと、今回の警告が出ます。Microsoftの資料は、署名つきの新しいソフトでも評判がたまるまでは警告が出ると説明しています。評判がたまるまでに数週間かかることもあるそうです。

つまり警告の中身は「まだ知らない」であって「危険と判定した」ではありません。 個人が作った無料ソフトや、出たばかりの新しい版にも出ます。一方で、偽ソフトも配布され始めたばかりなら評判がないため、同じ警告が出ます。画面だけを見て、安全か危険かは決められません。

似ているけれど意味が違う3つのブロック

Windowsでソフトを開くときに止められる表示は、主に3種類あります。どれが出ているかで、次の動きが変わります。

Windows | ソフトを開くときのブロック

3つのブロックの見分け方

「脅威が見つかりました」系は実行せずに削除します

表示の意味実行してよいか次にやること
PCが保護されました(SmartScreen) 評判が足りないファイル △ Windowsがまだ知らない △ 入手元しだい ○ 入手元と発行元を確かめる
スマート アプリ コントロール Windows 11の機能 △ 署名がない・評判が不明 × 個別に許可できない ○ 署名つきの版を探す
脅威が見つかりました(Defender) マルウェアとして検出 × 既知の不正なファイル × 実行しない ○ 削除して入手元を確認
  • ※表示の文言はWindowsのバージョンで少し変わります
  • ※どの表示でも、迷ったら実行せずに公式サイトから入れ直す方が安全側です

セキュリティくらべ

スマート アプリ コントロールはWindows 11の別の仕組みです。Microsoftのサポートページによると、この機能には特定のアプリだけを許可する方法がありません。選べるのは、機能そのものをオフにするか、開発元に署名つきの版を出してもらうかの2つです。

実行してよいかを決める4つの確認

実行する前に、次の4点を順番に確かめます。1つでも「いいえ」なら、実行せずに削除する側に倒してください。

  1. 開発元の公式サイトから自分でダウンロードしたか:検索結果の広告、まとめサイト、メールやSNSのリンクから入れたものは、偽物のおそれがあります
  2. ファイル名に心当たりがあるか:入れた覚えのないファイル、名前が少し違うファイルは開きません
  3. 「詳細情報」に出る発行元が正しいか:有名な会社のソフトなのに発行元が「不明な発行元」なら、公式以外から入手した可能性を疑います
  4. 開発元が「警告が出る」と案内しているか:小さなソフトでは、公式サイトのインストール手順に「この画面が出ます」と書かれていることがあります

発行元はプロパティでも確かめられる

ファイルを右クリックして「プロパティ」を開き、「デジタル署名」のタブを見ると、署名した発行元の名前が出ます。タブ自体がなければ、署名のないファイルです。署名がないからといって危険とは限りませんが、有名なソフトなら署名があるのが普通です。

実行しない方がよい典型例

次の流れで手に入れたファイルは、警告が出た時点で止めてください。

  • 「動画を見るには更新が必要」と出て、言われるままに入れたもの
  • 有料ソフトの無料版や、ライセンス認証を外すツールをうたうもの
  • 「ウイルスに感染しています」という警告画面から入れた掃除ソフト
  • メールの添付ファイルや、圧縮ファイルの中に入っていた実行ファイル

偽の感染警告の見分け方は「ウイルスに感染しました」警告が消えない|偽物の見分け方で詳しく扱っています。

信頼できるソフトを開く手順

入手元と発行元に問題がないと判断できたら、次の手順で開きます。

  1. 警告画面の文中にある「詳細情報」をクリックする
  2. 表示された「アプリ」と「発行元」の名前をもう一度確かめる
  3. 下に出てくる「実行」ボタンを押す

最初の画面には「実行しない」しかないため、閉じてしまう人が多い表示です。「詳細情報」は文中の小さな文字なので、見落とさないようにしてください。

会社から貸与されたパソコンでは、管理者の設定で「実行」が出ない場合があります。Microsoftの資料にも、企業の設定で続行を止められると書かれています。その場合は自分で回避しようとせず、社内の担当者に相談してください。

SmartScreen自体を切るのはやめる

Windowsセキュリティの「アプリとブラウザー コントロール」から、SmartScreenの評価ベースの保護を切る方法もあります。この方法は勧めません。 警告が出なくなるのは、そのソフトだけでなくパソコン全体です。1本のソフトを開くためなら、「詳細情報」からの実行で足ります。

スマート アプリ コントロールも同じ考え方です。Microsoftのサポートページによると、最近の更新を入れたWindowsなら、オフにした後も設定画面から再びオンにできます。ただし、オプションの診断データを送らない設定にしていると、オンに戻すにはパソコンのリセットか再インストールが必要です。切る前に、署名つきの版がないかを開発元で確かめてください。

開く前に中身を検査する方法

実行するか迷ったら、開く前にウイルス対策ソフトでファイルを検査すると判断しやすくなります。Windowsに標準で入っているMicrosoft Defenderなら、ファイルの右クリックメニューから検査できます。Windows 11では「その他のオプションを確認」の中に「Microsoft Defenderでスキャンする」があります。

ただし、検査で何も見つからなくても安全の保証にはなりません。 出回り始めたばかりの偽ソフトは、検出の仕組みがまだ追いついていないことがあります。入手元の確認がいちばん先です。

開いてしまった後の確認

「実行」を押した後で「やっぱり怪しかったかも」と思ったら、次の順で確認します。

  1. インターネットから切る:Wi-Fiをオフにするか、LANケーブルを抜きます
  2. ソフトを削除する:「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」から、入れたソフトをアンインストールします。ダウンロードフォルダのファイルも消します
  3. スタートアップを見る:タスクマネージャーの「スタートアップ アプリ」に、心当たりのない項目が増えていないか確かめます
  4. ブラウザの拡張機能を見る:入れた覚えのない拡張機能があれば削除します
  5. パソコン全体を検査する:ウイルス対策ソフトのフルスキャンをかけます
  6. パスワードを変える:そのソフトの画面でメールや銀行のパスワードを入れた場合は、別の端末から変更します

拡張機能の見分け方は危険なChrome拡張機能の見分け方|入れる前の7チェックにまとめています。パソコンの動きがおかしい場合は、ウイルス対策ソフトを入れているのに感染するのはなぜも参考になります。

標準機能に一段足したい人の選択肢

フリーソフトや海外製の小さなツールをよく入れる人は、SmartScreenの警告を見る回数が増えます。そのたびに迷うなら、市販のウイルス対策ソフトで「開く前に検査する」習慣をつける方法があります。標準のDefenderで足りるかどうかの考え方は、無料のウイルス対策ソフトで足りる?有料版との違いを冷静に比較で整理しています。

ESET HOME セキュリティ エッセンシャルの場合

最終確認日:2026-10-14

ESET HOME セキュリティ エッセンシャルは、国内ではキヤノンが販売するウイルス対策ソフトです。キヤノンの公式サイトとESETのヘルプで、次の点を確認できました。

  • Windows向けのプログラム:「ESET Internet Security」が入る
  • 対応するWindows:Windows 11とWindows 10(64ビット版)
  • ファイルを指定した検査:ESETのヘルプによると、「カスタム検査」で検査したいファイルやフォルダーを選べる
  • 無料体験版:30日間の無料体験版がある

気をつける点もあります。体験版の期限が過ぎても使い続けるなら、製品の購入が必要です。使わないと決めたら、Defenderと二重にならないようにアンインストールしてください。料金は台数と年数で変わるため、本記事には載せていません。

よくある質問

Q. Microsoft Storeのアプリでもこの警告は出ますか Microsoftの開発者向け資料によると、Microsoft Storeから入れたアプリにはSmartScreenの警告は出ません。警告が出るのは、主にStore以外から入れたソフトです。

Q. 有名なソフトなのに警告が出ました 公式サイト以外から入手した可能性をまず疑ってください。名前の似た偽サイトが検索広告に出ることがあります。公式サイトを自分で開き直し、そこから入れ直して、発行元の名前が正しく出るかを確かめます。

Q. 毎回同じソフトで警告が出ます 署名のないソフトは、新しい版が出るたびに評判がゼロからやり直しになると、Microsoftの資料に書かれています。更新のたびに警告が出るのはこのためです。毎回、入手元を確かめてから実行してください。

Q. 「実行」を押してしまったけれど何も起きません 何も起きないことだけでは安全かどうか判断できません。入手元に不安があるなら、上の「開いてしまった後の確認」を順番に進めてください。

Q. メールの添付ファイルを開こうとして警告が出ました メールで届いた実行ファイルは開かずに削除してください。添付ファイルを開いてしまった場合の確認手順はメールの添付ファイルを開いてしまった|感染の確認手順にあります。

まとめ

「WindowsによってPCが保護されました」は、Windowsがファイルの評判をまだ持っていないという意味の警告です。開発元の公式サイトから自分で入れ、発行元の名前も正しいなら、「詳細情報」→「実行」で開けます。入手元に心当たりがない、または「脅威が見つかりました」と出たなら、実行せずに削除してください。

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