Windows Updateが失敗する|ウイルス対策ソフトが原因かの見分け方
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「更新プログラムのインストールに失敗しました」が何日も消えない。再起動しても同じ更新が失敗する。ウイルス対策ソフトを入れていると、ソフトが邪魔をしているように見えます。
ウイルス対策ソフトが原因で失敗することは実際にありますが、先に確かめるのは空き容量・再起動待ち・ネット接続の3つです。 Microsoftの公式手順でも、他社のウイルス対策ソフトを外す手は、基本の手順で直らなかったときの「高度なトラブルシューティング」に入っています。
ソフトを疑うのは、基本の手順を終えてからです。そのときも、保護を切ったまま放置しない順番で試します。
先に確かめる3つの基本
Windows Updateの失敗は、ウイルス対策ソフトより前に3つの基本で直ることが多いです。 Microsoftのサポートページが案内する一般的な手順から、ソフトを触らずに済むものを抜き出しました(最終確認日:2026-10-16)。
空き容量が足りているか
大型の更新では、まとまった空き容量が要ります。Microsoftのサポートページでは、64ビット版のアップグレードに20GB以上、32ビット版に16GB以上の空きを目安としています。
空きは「設定」→「システム」→「ストレージ」で確かめられます。足りなければ、不要なファイルを消すか、USBドライブを挿して更新する方法がMicrosoftから案内されています。
再起動待ちが残っていないか
更新の途中で再起動を先送りしていると、次の更新が進みません。電源メニューに「更新して再起動」が出ていたら、先にそれを選びます。
ネット接続と日付・時刻
Wi-Fiが切れていないか、時刻が大きくずれていないかも確かめます。Microsoftは、時刻とタイムゾーンを自動で設定する状態にするよう案内しています。
ここまでで直らなければ、Windowsに付いている「Windows Update トラブルシューティング ツール」を動かします。Windows 11では「設定」→「システム」→「トラブルシューティング」→「その他のトラブルシューティング ツール」にあります。
ウイルス対策ソフトを疑う3つのサイン
基本の手順で直らず、次のどれかに当てはまるなら、ウイルス対策ソフトが関わっている可能性があります。 Microsoftのサポートページも「サードパーティのウイルス対策ソフトウェアやセキュリティソフトウェアによってエラーが発生することがあります」と書いています。
- ソフトを入れた時期から失敗が始まった:入れる前は通っていた更新が、入れてから毎回止まる
- ソフトが何年も更新されていない:古い版は新しいWindowsの更新と相性が悪いことがある
- ウイルス対策ソフトが2本入っている:買い替え前のソフトや、パソコンに最初から入っていた体験版が残っている
古い版が原因になった例として、2019年にはノートンとシマンテックのソフトを入れたWindows 7のパソコンで、Windows Updateが正常に終わらない問題が起きました(PC Watch・2019年8月15日)。ソフトが新しい署名方式の更新を止めてしまったのが原因で、Microsoftは問題が直るまで該当の更新を配信しない措置を取りました。
逆向きの例もあります。 2023年には、Windows Updateの最中にESETの更新が終わらない不具合が報じられました(窓の杜・2023年10月)。ウイルス対策ソフト側の更新が止まって困っている人は、ウイルス対策ソフトが更新できない時の直す順番を先に読んでください。
守りを残す順に試す4つの手
ソフトが怪しいと分かっても、いきなり消す必要はありません。守りへの影響が小さい手から順に試し、だめなら次へ進みます。
ウイルス対策 | Windows Updateが失敗するとき
ソフトが怪しいときに試す4つの手
上から順に試すと、守りを切る時間を短くできます
| 守りへの影響 | 手間 | 効きやすい場面 | |
|---|---|---|---|
| ソフトを最新版にする 更新後に再起動 | ○ 守りは続く | ○ 数分で終わる | △ 古い版を使っている |
| 2本目のソフトを消す 使っていないほうを消す | ○ 残る1本が守る | ○ 消すだけ | △ 体験版が残っている |
| 更新の間だけ一時停止 確認用に短時間 | △ 止めている間は無防備 | ○ 設定で止めるだけ | △ 原因の切り分け |
| 一度消して更新し入れ直す Microsoftの高度な手順 | △ Windows標準の守りに切り替わる | × 入れ直しに時間がかかる | △ 一時停止で直らない |
- ※どの手を使っても、ウイルスを100%防げるわけではありません
- ※設定の名前と場所は製品とバージョンで異なります
セキュリティくらべ
1. ソフトを最新版にする
最初に、ウイルス対策ソフトを最新版に更新してから、パソコンを再起動します。ソフトとWindowsの相性の不具合は、ソフト側の修正で直ることがあるためです。Microsoftも、Windows 11と互換性のあるソフトを使うよう案内しています。
契約が切れていると、ソフトが最新版にならないことがあります。期限の確かめ方はウイルス対策ソフトの期限切れを放置するとどうなるかにまとめています。
2. 2本目のソフトを消す
ウイルス対策ソフトが2本入っていたら、使っていないほうを消します。 パソコンを買ったときから入っていた体験版が、期限切れのまま残っていることがあります。
入っているソフトは「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」で確かめられます。正しい消し方はウイルス対策ソフトの乗り換え手順を参考にしてください。
3. 更新の間だけ一時停止する
ソフトの画面から保護を一時停止し、Windows Updateをもう一度実行します。止める時間を選べるソフトなら、いちばん短い時間を選びます。
止めている間は、メールの添付を開かず、ファイルもダウンロードしません。 更新が終わったら、保護が戻っているかをソフトの画面で確かめます。止めたら通った場合は、ソフトが関わっていたと分かります。そのまま次回も止めて更新するのではなく、手1のソフト更新や、製品のサポート窓口への相談に進みます。
4. 一度消して更新し入れ直す
一時停止でも通らないときの手です。Microsoftのサポートページは、他社のウイルス対策ソフトを一時的にアンインストールし、更新後に入れ直す流れを案内しています。一時停止では止まらない部分まで外せるためです。
他社のソフトを消すと、Windowsセキュリティ(Microsoft Defender)が自動で有効に戻ります。 Microsoft Learnの説明では、他社のソフトがアンインストールされたり期限が切れたりすると、Defenderが自動で再び有効になる仕組みです(最終確認日:2026-10-16)。守りがゼロになるわけではありません。
入れ直す前に、契約の情報(アカウントのメールアドレスやライセンス番号)を控えておきます。控えがないと、入れ直したあとに有料版として使えないことがあります。
やってはいけない3つの対処
早く更新を終わらせたくても、次の3つは守りに穴をあけます。
- ウイルス対策ソフトを止めたまま使い続ける:止めた理由を忘れて、何日も無防備になる
- Windows Updateを止める設定にする:更新が来ないと、Windowsの弱点がふさがれないまま残る
- ネットで拾った修正ツールを入れる:Windows Updateの不調を直すとうたう出どころ不明のソフトは、それ自体が危険なことがある
Windows Updateが勝手に止められていた場合は、逆にウイルスを疑います。ウイルスの中には、Windowsの守りや更新を止めるものがあるためです。「ウイルス対策がオフ」と表示される場合は、Windowsセキュリティの原因と直し方で確かめてください。
選び直すならWindows Updateとの付き合い方で決める
失敗が何か月も繰り返すなら、ソフトを選び直す手もあります。相性の出方はパソコンごとに違うため、自分のパソコンで試してから決めます。 基準は3つです。
- ソフト自体の更新が続いているか:Windowsの新しい版に合わせて修正が出ているか
- Windowsの更新の抜けを知らせてくれるか:更新が止まったまま気づかない状態を防げる
- 買う前に試せるか:体験版で、自分のパソコンの次のWindows Updateが通るか確かめられる
ESETには、Windowsの更新プログラムが出ていると知らせる機能があります。ESETのサポート記事によると、知らせる範囲は「重大な更新のみ」が初期設定で、「重要」「推奨」などに広げることもできます(最終確認日:2026-10-16)。通知が出るだけで、更新を勝手に入れる機能ではありません。
キヤノンの公式サイトによると、ESET HOME セキュリティ エッセンシャルには30日間の無料体験版があります。料金はダウンロード版で1台1年4,750円(税込)、月額475円(税込)の支払い方もあります(最終確認日:2026-10-16)。
体験版を入れる前に、今のウイルス対策ソフトは消しておきます。2本が同時に動いた状態で試すと、更新が失敗する原因を見誤ります。
ESET以外の製品と比べてから決めたい人は、ウイルス対策ソフトの選び方で基準ごとに整理しています。
よくある質問
Q. Windowsセキュリティだけにすれば、Windows Updateは失敗しませんか? A. 失敗しなくなるとは言えません。空き容量や再起動待ちなど、ソフトと関係のない原因でも失敗します。ただし、ソフト同士の相性という原因は消えます。
Q. 一時停止して更新が通りました。次からも止めて更新すればいいですか? A. 毎回止めるのはすすめません。止めて通ったなら、ソフトとの相性が原因だと分かっただけです。ソフトを最新版にするか、製品のサポート窓口に症状を伝えて直します。
Q. エラーコードが出ています。何を見ればいいですか? A. 「設定」→「Windows Update」→「更新の履歴」で、失敗した更新の名前とエラーコードを確かめられます。製品のサポート窓口に相談するときは、更新の名前(KBから始まる番号)とエラーコードを伝えると話が早く進みます。
Q. Windows 10でも同じ手順ですか? A. 空き容量・再起動待ち・ソフトの更新という考え方は同じです。ただし、Windows 10はMicrosoftのサポートが2025年10月に終わっています。更新を受け続ける方法はWindows 10を使い続ける対策を参考にしてください。
Q. 会社のパソコンで失敗しています。自分で直していいですか? A. 会社のパソコンは、管理者が更新やソフトの設定を決めていることがあります。ウイルス対策ソフトを止める・消す前に、会社の管理者に相談します。
こんな人はこう直す
- 何日も同じ更新が失敗する人:空き容量と再起動待ちを確かめ、トラブルシューティング ツールを動かします。
- ソフトを入れてから失敗し始めた人:ソフトを最新版にして再起動します。
- 体験版が残っている人:使っていないほうのソフトを消します。
- 一時停止で通った人:ソフトを最新版にし、直らなければ製品のサポート窓口に相談します。
- 何をしても通らない人:契約情報を控えてからソフトを一度消し、更新後に入れ直します。
※料金・条件は執筆時点のものです。最新は各公式でご確認ください。
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参考にした情報
- Microsoft サポート「Windows Update のトラブルシューティング」 https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-update-のトラブルシューティング-188c2b0f-10a7-d72f-65b8-32d177eb136c
- Microsoft Learn「Microsoft Defender ウイルス対策の他のセキュリティ製品との互換性」 https://learn.microsoft.com/ja-jp/defender-endpoint/microsoft-defender-antivirus-compatibility
- PC Watch「ノートン/シマンテック環境のWindows 7でOSが起動しない不具合」(2019年8月15日) https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1201672.html