ウイルス対策

「プライバシーが保護されません」が出る|ウイルス対策ソフトとの関係と直し方

※本サイトの記事にはアフィリエイト広告(PR)を含む場合があります


※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。料金・条件は変更される場合があるため「最終確認日」を記載しています。お申し込み前に必ず各公式でご確認ください。

最終確認日:2026-10-15

Googleでも銀行でも、開くサイトすべてで「この接続ではプライバシーが保護されません」と出る。この状態なら、原因はサイトではなく自分のパソコン側にあります。疑う順番は、パソコンの時計、公衆Wi-Fiのログイン、ウイルス対策ソフトの3つです。

ウイルス対策ソフトが原因の場合は、ソフトを丸ごと止める必要はありません。暗号化された通信を検査する機能だけを見直せば直ることが多く、守りもほとんど残せます。ただし、1つのサイトだけで出る警告は話が別です。その場合は警告を無視して進まないでください。

1つのサイトか全部のサイトかで原因が分かれる

最初に確かめるのは、警告が出るサイトの数です。数によって、疑う場所がまったく変わります。

  • 特定の1サイトだけで出る:そのサイトの証明書(安全な接続のための身分証)の期限切れや設定ミスが主な原因です。読者の側では直せません
  • ほとんどのサイトで出る:パソコンの時計、Wi-Fi、ウイルス対策ソフトなど、自分の環境が原因です

切り分けは1分で済みます。同じサイトをスマホのモバイル回線(Wi-Fiを切った状態)で開いてください。スマホでも警告が出るなら、サイト側の問題です。スマホでは普通に開けるなら、パソコン側を疑います。

1つのサイトだけで出る場合、「詳細設定」から先へ進むボタンが表示されることがあります。ログインやカード番号の入力がある画面では押さないでください。偽サイトが本物を装っているときにも、同じ警告が出るためです。偽サイトの見分け方は偽の通販サイトの見分け方|SNS広告の詐欺ECと入力後の対処で詳しく扱っています。

全部のサイトで出るときの原因3つ

Googleの公式ヘルプ「Chromeの一般的なエラーメッセージ」は、証明書の警告が出る原因として次のものを挙げています。ここでは、個人のパソコンで起きやすい3つに絞ります。

1. パソコンの日付と時刻がずれている

証明書には有効期限があります。パソコンの時計が大きくずれていると、期限内の証明書でも「期限切れ」と判定されます。Chromeではエラーコードに「NET::ERR_CERT_DATE_INVALID」と表示されるのが目印です。

直し方は、Windowsなら「設定」の「時刻と言語」で「時刻を自動的に設定する」をオンにするだけです。Macは「システム設定」の「一般」にある「日付と時刻」で同じ設定ができます。

2. 公衆Wi-Fiのログインが済んでいない

カフェやホテルのWi-Fiは、つないだあとにログイン画面で同意や部屋番号の入力を求めます。Googleのヘルプによると、このログインが済んでいないと証明書の警告が出ることがあります。

Googleのヘルプは、「http://」で始まるサイトを開くとログイン画面が出る場合があると案内しています。ホテルでVPNがつながらない症状も同じ仕組みで起きるため、出張中の人はホテルWi-FiでVPNが繋がらない原因と対処もあわせて確認してください。

3. ウイルス対策ソフトが暗号化通信を検査している

ウイルス対策ソフトの中には、暗号化された通信(https)の中身まで検査する機能を持つものがあります。製品によって「SSL/TLSフィルタリング」「HTTPSスキャン」など呼び方が違います。

この機能は、ソフトがいったん通信を受け取って中身を確かめ、問題がなければブラウザへ渡す仕組みです。このときソフトは、自分の証明書をつけ直して通信を渡します。ブラウザがソフトの証明書を信頼していないと、すべてのサイトで警告が出ます。 Googleのヘルプも、ウイルス対策ソフトの「HTTPS保護」や「HTTPSスキャン」が原因になりうると明記しています。

ソフトのアップデート直後や、ブラウザを入れ替えた直後に急に出始めた場合は、この3番目の可能性が高くなります。

ウイルス対策ソフトが原因かを確かめる手順

次の順で確かめてください。どの段階でも、確かめ終わったら設定を元に戻します。

  1. ブラウザを変えて開く:ChromeとEdge、またはChromeとFirefoxのように、別のブラウザで同じサイトを開きます。片方だけで出るなら、そのブラウザの証明書の扱いが原因です
  2. ソフトの暗号化通信の検査だけを一時的にオフにする:ソフト全体ではなく、該当する機能だけを止めます
  3. 警告が消えるかを見る:消えたら原因はソフトの検査機能です。すぐに検査をオンに戻し、次の章の直し方に進みます

2番の間は、暗号化された通信の検査が止まります。ネットバンキングや買い物のサイトは開かず、検索サイトなどで確かめてください。Googleのヘルプも、ソフトを止めたあとは必ず元に戻すよう案内しています。

守りが残る順に試す4つの直し方

上から順に試してください。下に行くほど確実に警告は消えますが、守りが薄くなります。

1. ソフトとブラウザを最新版にする

更新で直る不具合は少なくありません。ノートンの公式コミュニティでは、2026年6月に「HTTPSスキャンをオンにすると一部のサイトが開かない」という報告が続きました。このときは、利用者の投稿で「修正が配信された」とされ、LiveUpdate(ノートンの更新機能)の実行と再起動が勧められています。ノートン社の公式発表としては確認できていません。

ウイルス対策ソフトの更新が止まっている場合は、ウイルス対策ソフトが更新できない|原因と直す順番の手順で先に直してください。

2. 検査機能を「オフにしてからオン」に戻す

ESETのサポート記事(KB3126・2026年5月19日更新)は、SSL/TLSの機能を一度無効にして再び有効にすると、証明書に関する接続の問題が直ることがあると案内しています。ソフトの証明書がブラウザに入り直すためです。

ESETの公式ヘルプによると、ESETは「ESETルート証明書をサポートされているアプリケーションに統合」が有効なら、対応するブラウザへ自動で証明書を追加します。Firefoxも、パソコン本体の証明書置き場を信頼する設定で自動対応すると説明されています。

3. 問題のサイトやアプリだけを検査から外す

特定のサービスだけで警告が出る場合は、そのサイトやアプリだけを除外します。ESETのサポート記事(KB3487)は、ESETのSSL検査が正規のWebサービスやネットワーク機器との通信を拒否する場合がある、と説明しています。案内されている手順は、検査のモードを一時的に「対話モード」にして、ブロックされた証明書を例外に登録する方法です。

除外したサイトの通信は検査されなくなります。除外するのは、発行元を確かめて信頼できると判断したサイトだけにしてください。ESETの公式ヘルプも、信頼できない証明書を除外するとリスクにさらされると注意しています。

4. 暗号化通信の検査をオフのまま使う

1〜3で直らないときの最後の手段です。ESETの公式ヘルプは、この機能を無効にするとSSL/TLSを介した通信を検査しないと明記しています。httpsのサイト経由で届く脅威を通信の段階で見つけられなくなります。

ファイルを保存した段階や実行した段階の検査は残ります。それでも守りは確実に1段減るため、オフのまま使い続けるより、メーカーのサポートへ問い合わせて直す道を先に探してください。

ウイルス対策ソフト | 証明書の警告が出るとき

4つの直し方の比べ方

手軽で守りが残る方法から順に試します

手軽さ守りの残り方直る見込み
最新版に更新する ソフトとブラウザ ○ 更新ボタンと再起動 ○ そのまま残る △ 不具合が修正済みなら直る
検査をオフ→オンに戻す 証明書を入れ直す ○ 設定画面で切り替えるだけ ○ オンに戻せば残る △ 証明書の不調なら直る
特定のサイトだけ外す 例外の登録 △ 製品ごとに手順が違う △ 外したサイトだけ検査なし ○ 外したサイトは開ける
検査をオフのまま使う 最後の手段 ○ スイッチ1つ × 暗号化通信の検査が止まる ○ この原因なら消える
  • ※どの方法でも、銀行やカード入力の画面で警告を無視して進むことはしないでください
  • ※設定画面の名前は製品とバージョンで変わります

セキュリティくらべ

製品別|暗号化通信の検査の場所

設定の名前は製品とバージョンで変わります。以下は各社の公開情報で確認できた範囲です。

ESET(Windows版)

ESETのサポート記事(KB3126)によると、次の順で開きます。

  1. ESETのメイン画面を開く
  2. キーボードのF5キーを押して「詳細設定」を開く
  3. 「保護」を選び、「SSL/TLS」を展開する
  4. 「SSL/TLSを有効にする」のスイッチで切り替え、「OK」を押す

ESETには検査のモードが3つあります。公式ヘルプによると、初期設定の「自動」はブラウザやメールソフトなど決まったアプリだけを検査します。「対話モード」は、知らない証明書のサイトを開くたびに扱いを選ぶ画面が出ます。

ノートン(Windows版)

ノートンの公式コミュニティの投稿では、「設定」から「高度なセキュリティ」「ネットワーク」「Safe Web」と進んだ先にHTTPSスキャンの切り替えがあると案内されています。ノートン社の公式ヘルプでの手順は、今回確認できませんでした。画面の名前が違う場合は、ノートンのサポートで「HTTPSスキャン」を検索してください。

そのほかの製品

ウイルスバスターなどほかの製品は、今回の調べでは該当する設定の公式な案内を確認できませんでした。メーカーのサポートページで「SSL」「HTTPS」「証明書」と検索すると、該当する設定の説明にたどり着けます。Windows標準のWindowsセキュリティだけを使っている場合、この章の原因は当てはまりません。時計とWi-Fiの確認に戻ってください。

よくある質問

Q. 警告を無視して「詳細設定」から進んでも大丈夫ですか 原因が自分のソフトだと確かめられた場合でも、ログインや支払いの画面では進まないでください。原因を確かめないまま進むと、本物の偽サイトに当たったときに見分けられません。

Q. ウイルス対策ソフトをアンインストールすれば直りますか 検査機能が原因なら警告は消えます。ただし守りがすべて外れるため、順番としては最後です。乗り換えるなら、次のソフトを入れる前に古いソフトを正しく消す必要があります。手順はウイルス対策ソフトの乗り換え手順|古いソフトの正しい消し方にまとめています。

Q. 会社のパソコンで出ます 会社が通信を検査する仕組み(プロキシ)を入れている場合があります。Googleのヘルプは、この場合は自分で証明書を入れず、管理者に相談するよう案内しています。

Q. サイトが「危険なサイト」としてブロックされるのとは違いますか 別の現象です。「危険なサイト」の表示は、ソフトがサイトの評判を見て止めているものです。対処も違うため、セキュリティソフトでサイトが開けない|ブロックの解除と直す順番をご覧ください。

不具合が続くならソフトの選び方を見直す

設定を直しても同じ警告が何度も出る場合は、使っているソフトとパソコンの相性も疑ってください。製品を選び直すときは、次の3点を見ます。

  • 暗号化通信の検査を、サイトやアプリ単位で外せるか:全部オフにせずに済みます
  • 設定の場所と影響が、公式ヘルプに書かれているか:困ったときに自分で直せます
  • 買う前に自分のパソコンで試せるか:相性は試すまでわかりません

ESETは、この3点を公開情報で確かめられる製品です。SSL/TLSの設定の場所、無効にしたときの影響、証明書を例外に登録する方法が、それぞれ公式のヘルプとサポート記事に書かれています。キヤノンマーケティングジャパンの公式サイトでは、個人向け製品の30日間無料体験版が案内されています。

最終確認日:2026-10-15(料金と対応OSは変わることがあるため、本記事には載せていません)

ESET以外の製品と比べてから決めたい人は、ウイルス対策ソフトの選び方|初心者が失敗しない7つの基準で基準ごとに整理しています。

こんな人はこう直す

  • 全部のサイトで急に出始めた人:時計を確かめてから、ソフトの検査をオフにしてオンに戻します
  • カフェやホテルで出る人:「http://」で始まるサイトを開き、Wi-Fiのログインを済ませます
  • 1つのサイトだけで出る人:スマホのモバイル回線でも出るか確かめます。出るなら、そのサイトでの入力はやめます
  • 何をしても直らない人:製品名とバージョン、出ている英語のエラーコードを控えて、メーカーのサポートに問い合わせます

※料金・条件は執筆時点のものです。最新は各公式でご確認ください。

あわせて読みたい

参考にした情報