ウイルス対策

Windowsパソコンが急に重い・ファンがうるさい|ウイルスかの見分け方

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最終確認日:2026-10-15

何もしていないのに、Windowsパソコンのファンが急にうなり出して動きも重い。真っ先にウイルスを疑いたくなる場面です。ただ、原因の多くはWindows自身の検査や更新の処理で、ウイルスとは限りません。

見分け方は、タスクマネージャーで「どのプロセスが重いのか」を確かめることです。名前に心当たりがあり、しばらく待って負荷が下がるなら通常の処理です。知らない名前のプロセスが、何もしていないときもずっと高い負荷を出し続けるなら、オフライン スキャンで検査します。

最初にタスクマネージャーで犯人を見る

重さの原因は、タスクマネージャーでほぼ特定できます。手順は次のとおりです。

  1. キーボードの「Ctrl」「Shift」「Esc」を同時に押して、タスクマネージャーを開く
  2. 「プロセス」の画面で、列の見出し「CPU」をクリックして使用率の高い順に並べる
  3. 一番上に来たプロセスの名前を控える
  4. 同じように「メモリ」「ディスク」の列でも並べ替えて確かめる

画面が簡易表示のときは、左下の「詳細」を押すと一覧が出ます。「パフォーマンス」の画面で、100%近くに張りついているグラフがあれば、そこが重さの原因です。

名前の意味が分からないときは場所を見る

プロセスの名前を右クリックし、「ファイルの場所を開く」を選ぶと、そのプログラムが置かれたフォルダーが開きます。Windowsの部品なら、たいてい「C:\Windows」の下にあります。 ユーザーのフォルダーの奥や、一時ファイル用のフォルダーから動いているものは、もう少し詳しく調べる対象です。

よく上位に出るプロセスの正体

タスクマネージャーの上位に出やすい名前の多くは、Windowsの正規の処理です。代表的なものを並べます。

  • Antimalware Service Executable:Windowsに標準で入っているMicrosoft Defenderの本体。検査中は使用率が上がる
  • Windows Modules Installer Worker:Windows Updateの更新を入れる処理。更新の後にしばらく重くなる
  • Microsoft Compatibility Telemetry:Windowsの動作状況を集める処理。短時間で落ち着くことが多い
  • Service Host(サービス ホスト):複数のWindowsの機能をまとめて動かす入れ物。中身は展開すると見える
  • ブラウザ(ChromeやEdge):開いているタブや拡張機能の数に比例して重くなる

Antimalware Service Executableが重いのは、Defenderがパソコンの中身を検査しているときです。Microsoftのコミュニティでも、フル スキャン中は検査が終わるまでCPUとメモリを多く使う、という回答が出ています。検査中に止めるのではなく、終わるまで待つのが基本です。 検査が何時間たっても終わらない場合はウイルススキャンが終わらない・止まる|原因と直す順番を見てください。

Windows | 重いときのプロセス

上位に出たプロセスの見分け方

名前と負荷の続き方で次の動きが決まります

正体待てば下がるか次にやること
Antimalware Service Executable Microsoft Defender ○ Windows標準の検査 ○ 検査が終われば下がる ○ 終わるまで待つ
Windows Modules Installer Worker Windows Update ○ 更新の適用 ○ 更新が終われば下がる ○ 再起動して様子を見る
ブラウザ(Chrome・Edge) タブ・拡張機能 △ 開いているページしだい △ 閉じれば下がる ○ 拡張機能を見直す
知らない名前のプロセス 場所も見覚えがない × 正体が不明 × 何もしなくても高いまま ○ オフライン スキャン
  • ※名前だけで安全とは決められません。正規の名前をまねた不正なプログラムもあるため、場所の確認とあわせて判断します
  • ※表示名はWindowsのバージョンで少し変わります

セキュリティくらべ

ウイルスを疑うべき4つのサイン

次のどれかに当てはまるなら、通常の処理より不正なプログラムを疑います。

  1. 何もしていないときも高い負荷が続く:アプリを全部閉じて10分ほど待っても、CPUやファンが落ち着かない
  2. 知らない名前のプロセスが上位にいる:ファイルの場所が「C:\Windows」の外で、入れた覚えもない
  3. ブラウザの様子が変わった:ホーム画面が勝手に変わった、見覚えのない拡張機能がある、広告の通知が増えた
  4. 重くなった時期と、何かを入れた時期が重なる:フリーソフトや「高速化ツール」を入れた直後から重い

計算能力を盗む「マイニング」型に注意

ファンの音と重さが目立つのは、暗号資産の採掘(マイニング)をこっそり行う不正プログラムです。Microsoftの資料によると、採掘には大きな計算能力が必要になります。そのため、乗っ取られたパソコンは本人の知らないところで処理を続けます。

Microsoftの資料は、入り込む経路として次の3つを挙げています。

  • 不正なプログラムを入れようとするメールの添付ファイル
  • ブラウザなどの弱点を突いて採掘プログラムを入れるサイト
  • 閲覧中にだけ計算処理を動かすサイト

3つ目のサイト型は、そのページを閉じると負荷が下がるのが目安です。ブラウザを閉じても下がらないなら、パソコンの中に何かが入っている可能性を考えます。

ウイルスではない「いらないアプリ」も重さの原因

Microsoftは、マルウェアではないものの、動作を遅くしたり予期しない広告を出したりするソフトを「望ましくない可能性のあるアプリ」と呼んでいます。無料ソフトのインストールに同梱されて、気づかないうちに入ることがあります。

Windowsセキュリティには、こうしたアプリを止める設定があります。「アプリとブラウザー コントロール」→「評価ベースの保護」の中にある「望ましくない可能性のあるアプリのブロック」です。Microsoftのサポートページによると、2021年8月から既定でオンになりました。念のため、自分のパソコンでオンになっているかを確かめてください。

疑わしいときの検査の順番

サインに当てはまったら、次の順に進めます。

  1. 大事な作業を保存する:オフライン スキャンでは再起動がかかります
  2. 入れた覚えのないアプリを消す:「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」で、時期の近いものを確かめる
  3. ブラウザの拡張機能を見直す:見覚えのないものは削除する
  4. オフライン スキャンをかける:手順は下の節を参照
  5. 結果を確かめる:「保護の履歴」に検出の記録が残る

拡張機能の見分け方は危険なChrome拡張機能の見分け方|入れる前の7チェックで詳しく扱っています。

Microsoft Defenderのオフライン スキャン

オフライン スキャンは、Windowsが起動する前の状態でパソコンを検査する機能です。Windowsが動いている間は隠れる不正なプログラムにも届きやすくなります。Microsoftのサポートページにある手順は次のとおりです。

  1. 「Windowsセキュリティ」を開き、「ウイルスと脅威の防止」を選ぶ
  2. 「スキャンのオプション」を開く
  3. 「Microsoft Defender ウイルス対策(オフライン スキャン)」を選ぶ
  4. 「今すぐスキャン」を押す

パソコンが再起動して検査が始まり、終わると自動でWindowsに戻ります。結果は「ウイルスと脅威の防止」の「保護の履歴」で確かめられます。Microsoftの資料によると、見つかったマルウェアは自動で削除か隔離されます。

検査で何も出なくても、安全の保証にはなりません。 出回り始めたばかりの不正なプログラムは、検出が追いついていないことがあります。重さが続くなら、下の「ウイルス以外の原因」もあわせて確かめてください。

ウイルス以外で重くなる原因

タスクマネージャーで怪しいものが見つからない場合、原因は別のところにあります。

  • ほこりと熱:吸気口や排気口にほこりがたまると、冷やすためにファンが回り続ける
  • 更新の直後:大型の更新の後は、裏側の処理がしばらく続く
  • 重いアプリ:ゲームや動画編集の最中にファンが回るのは通常の動き
  • 電源の設定:ノートパソコンを充電しながら高性能の設定で使うと、発熱が増える
  • ウイルス対策ソフトの二重入れ:市販のソフトとDefenderの両方が検査を走らせる状態

市販のウイルス対策ソフト自体が重いと感じる場合は、セキュリティソフトが重い?原因と軽くする設定・製品の選び方で設定の見直し方をまとめています。ゲーム中だけ重いならPCゲームがカクつく|ウイルス対策ソフトが原因かの見分け方が近い内容です。

やらない方がよい対処

ネットで見かける対処のうち、次の2つは勧めません。

  • Defenderのリアルタイム保護を切ったままにする:重さは消えても、守りがない状態が続きます。切り分けで一時的に切ったら、必ず戻します
  • 「高速化ソフト」や「レジストリ掃除ソフト」を入れる:効果がはっきりしないうえ、必要な設定まで消すおそれがあります。不要なアプリを増やす原因にもなります

標準機能に一段足したい人の選択肢

Windowsに標準で入っているDefenderは、それだけで検査と保護の機能を持っています。無料で足りるかどうかの考え方は無料のウイルス対策ソフトで足りる?有料版との違いを冷静に比較で整理しました。

そのうえで、市販のソフトを入れる理由になるのは次のような場合です。

  • フリーソフトをよく入れるので、入れる前に中身を調べる手段を増やしたい
  • 家族のパソコンもまとめて同じソフトで管理したい
  • 困ったときに日本語の窓口に相談したい

重さが気になる人は、買う前に手持ちのパソコンで試すのが確実です。 軽さの感じ方はパソコンの性能で変わるため、他人の評判より自分の環境で確かめた方が判断を誤りません。

ESET HOME セキュリティ エッセンシャルの場合

最終確認日:2026-10-15

ESET HOME セキュリティ エッセンシャルは、国内ではキヤノンが販売するウイルス対策ソフトです。キヤノンの公式サイトで、次の点を確認できました。

  • Windows向けのプログラム:「ESET Internet Security」が入る
  • 対応するWindows:Windows 11とWindows 10(64ビット版)
  • 無料体験版:30日間の無料体験版がある

体験版の期限を過ぎて使い続けるなら、製品の購入が必要です。使わないと決めたら、Defenderと二重にならないようにアンインストールしてください。料金は台数と年数で変わるため、本記事には載せていません。

よくある質問

Q. ファンがうるさいだけで、動きは普通です。ウイルスですか ファンの音だけでは判断できません。タスクマネージャーで上位のプロセスを確かめ、Windowsの正規の処理なら様子を見ます。何もしていないときもずっと回るなら、吸気口のほこりも疑ってください。

Q. Antimalware Service Executableを止めてもいいですか 止めることは勧めません。Defenderの本体なので、止めると保護がなくなります。検査中の一時的な負荷なら、終わるまで待つのが基本です。

Q. 夜中にファンが回っていました Windowsは使っていない時間に更新や検査を進めることがあります。翌朝に「保護の履歴」やWindows Updateの履歴を見ると、何が動いていたかの手がかりになります。

Q. 知らないプロセスを終了させてもいいですか 正体が分からないまま終了させると、Windowsが不安定になることがあります。まず「ファイルの場所を開く」で置き場所を見て、Windowsの外にあり心当たりもなければ、オフライン スキャンで検査してください。

Q. Macでも同じ見分け方が使えますか 考え方は同じですが、使う画面が違います。Macの場合はMacが急に重い・ファンが回る|ウイルスかの見分け方を見てください。

まとめ

Windowsパソコンが急に重くなったら、まずタスクマネージャーで上位のプロセスを確かめます。Defenderの検査やWindows Updateなら、終わるまで待てば下がります。知らない名前のプロセスが何もしなくても高い負荷を出し続けるなら、不要なアプリと拡張機能を消してから、オフライン スキャンで検査してください。

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