ウイルス対策

カード不正利用はパソコンのウイルスが原因?確認する順番

※本サイトの記事にはアフィリエイト広告(PR)を含む場合があります


※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。料金・機能・条件は変更される場合があるため「最終確認日」を記載しています。お申し込み前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。

カードの明細に、身に覚えのない請求が載っていた。「パソコンがウイルスに感染して番号を抜かれたのでは」と不安になった人に向けた記事です。

先に結論を書きます。最初にやるのはウイルスの確認ではなく、カード会社への連絡です。 不正利用の原因は、自分のパソコン以外にあることも少なくありません。端末の確認は、カードを止めてから落ち着いて進めれば間に合います。

最初にやるのはカード会社への連絡

カードを止めるまでは、不正な請求が増え続けるおそれがあります。 ウイルスの有無を調べるのは、その後で構いません。

JCBの公式ページでは、不正利用に気づいたときの手順を次の順番で案内しています(最終確認日:2026-10-01)。

  1. カード会社へ連絡して、利用を止めてもらう
  2. 盗難・紛失が原因なら、警察に届け出る
  3. カードの再発行を依頼して、新しい番号に切り替える

連絡先は、カード裏面の電話番号かカード会社の公式アプリで確かめます。メールやSMSに書かれた番号には電話しないでください。偽のカード会社に誘導される手口があるためです。

補償には届け出の期限がある

多くのカード会社は、届け出までの日数に期限を設けています。 JCBの場合、明細の通知日から60日以内の届け出が補償の条件です(最終確認日:2026-10-01)。

JCBのページには、補償されないケースも書かれています。

  • 家族がカードやカード情報を使った場合
  • 暗証番号やウェブサイトのパスワードが入力されていた場合
  • 登録住所に商品が届いていた場合

期限や条件はカード会社ごとに違います。自分のカードの会員規約を確認してください。

不正利用の原因は端末以外が多い

カード情報が漏れる経路は、自分のパソコンの感染だけではありません。 原因を見当違いの場所に求めると、同じ被害をくり返します。

日本クレジット協会の集計では、2025年の不正利用被害額は510.5億円でした。このうち番号盗用が475.4億円で、全体の約93%を占めます。番号盗用とは、カード本体ではなくカード番号などの情報だけを盗んで使う手口です。

番号盗用の主な経路は次の4つです。

  • フィッシング:カード会社や通販サイトを装った偽サイトで、自分で番号を入力してしまう
  • 通販サイトからの漏えい:買い物をしたお店のシステムから情報が流出する
  • クレジットマスター:番号の規則性を使い、ツールで有効な番号を割り出す
  • 端末の感染:パソコンやスマホのウイルスが、入力内容や保存した情報を盗む

クレジットマスターは、カードを一度もネットで使っていなくても被害に遭う手口です。この場合、自分の端末をいくら調べても原因は見つかりません。

カード不正利用 | 原因の切り分け

漏れた経路で変わる再発防止策

心当たりのある行から確認します

自分の端末に原因があるか主な再発防止策
フィッシング 偽サイトで番号を入力 △ 端末は無事でも入力が原因 ○ リンクから入力しない習慣
通販サイトからの漏えい お店側の流出 × 端末とは無関係 △ 番号の切り替えが中心
クレジットマスター 番号を割り出す手口 × 端末とは無関係 △ 利用通知で早く気づく
端末の感染 ウイルスが情報を盗む ○ 端末の確認が必要 ○ スキャンとパスワード変更
  • ※1つの被害に複数の経路が重なることもあります
  • ※どの経路でも、カード会社への連絡と番号の切り替えは共通です

セキュリティくらべ

自分の端末を疑うべきサイン

次のどれかに当てはまるなら、端末の感染を先に確かめる価値があります。 どれにも当てはまらなければ、感染以外の経路が原因の可能性が高まります。

  • 最近、メールの添付ファイルや出どころの分からないソフトを開いた
  • ブラウザにカード情報を保存していて、そのカードだけが被害に遭った
  • カード以外に、SNSや通販のアカウントにも身に覚えのないログインがある
  • パソコンに見覚えのないソフトや、ブラウザの拡張機能が増えている
  • 同じ時期に、複数のサービスでパスワード変更の通知が届いた

パスワードやカード情報をまとめて盗むウイルスは、ブラウザに保存した情報を狙います。カード以外の被害が同時に起きているなら、端末を経由した可能性を考えます。

逆に、カード1枚だけの被害で、他のアカウントに異常がない場合もあります。この場合は、通販サイトからの漏えいやクレジットマスターの可能性も同じくらい残ります。

パソコンのウイルスを確認する手順

確認はスキャンから始めて、結果を見てから次の手を決めます。 慌てて初期化する前に、次の順で進めてください。

Windowsはオフラインスキャンまで

Windowsには、標準で「Microsoft Defender」が入っています。通常のスキャンに加えて、オフラインスキャンも使えます。

  1. 「Windows セキュリティ」を開く
  2. 「ウイルスと脅威の防止」から「スキャンのオプション」を選ぶ
  3. まず「フル スキャン」を実行する
  4. 次に「Microsoft Defender ウイルス対策 (オフライン スキャン)」を実行する

オフラインスキャンは、Windowsを起動する前の段階で検査します。起動中は隠れてしまうタイプのウイルスを見つけるための機能です。実行中はパソコンが再起動し、15分ほど作業できません。

市販のウイルス対策ソフトを入れている人は、そのソフトのフルスキャンを実行します。2本のソフトを同時に常駐させると動作が不安定になるため、別のソフトを追加で入れるのは避けます。

Macは見慣れないソフトの確認から

Macには標準のマルウェア対策(XProtect)があり、利用者がスキャンを手動で実行する画面はありません。そのため、Macでは目で見る確認が中心になります。

  • 「アプリケーション」フォルダに、入れた覚えのないアプリがないか
  • 「システム設定」の「ログイン項目」に、知らない項目がないか
  • Safariや Chromeに、入れた覚えのない拡張機能がないか

Macでスキャンまでしたい場合は、Mac対応のウイルス対策ソフトの体験版を使う方法があります。Macの対策はMacにウイルス対策は必要かで詳しく比べています。

スマホは不審なアプリを確認する

Androidでは、Google Playの「Play プロテクト」でスキャンできます。Google Play以外から入れたアプリがあれば、削除を検討してください。

iPhoneは、App Store以外からアプリを入れられない仕組みです。不正なアプリより、偽サイトでの入力が原因の可能性を先に考えます。

スキャン後にやる3つの後始末

スキャンで何も見つからなくても、次の3つは済ませておきます。 感染以外の経路が原因でも、被害の広がりを止められるためです。

ブラウザに保存したカード情報を消す

ブラウザの自動入力は便利ですが、端末が感染したときに一緒に盗まれる対象になります。Chromeなら「設定」→「自動入力とパスワード」→「お支払い方法」から削除できます。

新しいカードが届いたら、よく使う通販サイトにだけ登録し直します。ブラウザへの保存は、使う頻度と手間を比べて決めてください。

使い回しているパスワードを変える

カード会社や通販サイトのパスワードを、他のサイトと同じにしていないか確認します。1か所から漏れたパスワードで、別のサイトにログインされる被害があるためです。

変更は、感染の疑いが晴れた端末から行います。感染したままの端末で入力すると、新しいパスワードも盗まれるおそれがあります。

カードの利用通知を設定する

多くのカード会社には、カードが使われるたびにアプリやメールで知らせる機能があります。クレジットマスターのように防ぎにくい手口でも、通知があれば早く気づけます。

あわせて、ネット決済で本人確認を追加する仕組み(3Dセキュア)が有効かも確認しておきます。設定方法はカード会社の公式サイトで案内されています。

再発を防ぐウイルス対策ソフトの選び方

標準機能で足りるかは、ネットでカードを入力する頻度で判断します。 月に何度もネット通販やネットバンキングを使う人には、決済を保護する機能を持つソフトが合います。

Microsoft Defenderは、ウイルスの検出では一定の働きをします。ただし、決済の画面だけを別に守るような専用の機能はありません。ここが市販ソフトとの差になります。

ウイルス対策 | カード情報を守る機能

標準機能と市販ソフトの違い

ネットでカードを使う頻度で選びます

ウイルスの検出決済画面の保護費用
Microsoft Defender Windows標準 ○ フル・オフラインスキャン × 専用の機能なし ○ 追加費用なし
ESET HOME セキュリティ エッセンシャル ○ Windows・Mac・Android ○ 決済保護を全モデルに搭載 △ 1台 年4,750円から
  • ※価格はキヤノン公式サイトの新規購入・ダウンロード版(2025年10月22日改定)。最終確認日:2026-10-01
  • ※どのソフトでもすべての被害を防げるわけではありません

セキュリティくらべ

ESET HOME セキュリティの決済保護

ESET HOME セキュリティは、国内ではキヤノンマーケティングジャパンが販売しています。公式サイトによると、決済保護の機能は全モデルに入っています(最終確認日:2026-10-01)。

決済保護は、ブラウザを「セキュアブラウザー」として起動する機能です。キーボードで入力したIDやパスワード、カード番号を盗み見られにくくします。入力内容を記録するウイルス(キーロガー)への対策として案内されています。

いちばん安いエッセンシャルの価格は次のとおりです(新規購入・ダウンロード版)。

台数1年3年
1台4,750円8,070円
3台6,050円10,291円
5台7,350円12,500円
出典:キヤノン公式サイト「ESET HOME セキュリティ エッセンシャル」価格ページ(2025年10月22日改定・最終確認日:2026-10-01)

注意点もあります。エッセンシャルにはVPNが付いていません。VPNが必要なら上位のプレミアム(3台まで)を選ぶ必要があります。また、ソフトはフィッシングで自分から入力してしまう被害を完全には防げません。

公式サイトには30日間の無料体験版があり、製品版と同じプログラムを使えると案内されています。いまのパソコンで動作の重さを確かめてから決められます。

よくある質問

Q. スキャンで何も見つかりませんでした。端末は安全ですか。

スキャンで見つからなかったことは、感染していない可能性が高いという意味です。ただし、どのソフトも検出は100%ではありません。カード以外のアカウントにも異常が続くなら、パソコンに詳しい人やメーカーのサポートに相談してください。

Q. パソコンを初期化したほうがいいですか。

スキャンでウイルスが見つかり、削除しても異常が続く場合は初期化を検討します。何も見つからず、カード1枚だけの被害なら、初期化までは不要なケースが多いです。初期化の前には、写真や書類のバックアップを取っておきます。

Q. 不正利用の金額は戻ってきますか。

多くのカード会社には、届け出の期限内なら補償する仕組みがあります。ただし、暗証番号やパスワードが入力されていた場合など、対象外の条件もあります。自分のカードの会員規約を確認し、早めにカード会社へ相談してください。

Q. カード会社から「不正利用の疑い」と電話が来ました。本物ですか。

折り返す場合は、相手が言った番号ではなく、カード裏面の番号にかけ直してください。カード会社を装った電話やSMSで、カード番号を聞き出す手口もあります。

こんな人はこう動く

  • 身に覚えのない請求を見つけた人:カード裏面の番号に連絡→利用停止→再発行
  • カード以外のアカウントにも異常がある人:端末のスキャンを先に済ませ、パスワードは安全な端末で変える
  • カード1枚だけの被害の人:通知設定と番号の切り替えで様子を見る
  • ネットでカードをよく使う人:決済保護のあるウイルス対策ソフトを検討する

不正利用は、自分の落ち度がなくても起きる被害です。カードを止める→端末を確かめる→再発の芽を摘む、の順に進めれば、やるべきことは漏れません。

※料金・条件は執筆時点のものです。最新は各公式でご確認ください。

あわせて読みたい

参考にした情報

  • 株式会社ジェーシービー「クレジットカードが不正利用される原因と手口。被害を防ぐ対策と対処法」(最終確認日:2026-10-01)
  • 一般社団法人日本クレジット協会「クレジットカード不正利用被害の発生状況」2025年集計(各報道による発表内容・最終確認日:2026-10-01)
  • キヤノンマーケティングジャパン「ESET HOME セキュリティ」ラインアップ・価格・決済保護の機能紹介ページ(最終確認日:2026-10-01)