ウイルス対策ソフトでメールが送受信できない|原因と直す順番
ウイルス対策

ウイルス対策ソフトでメールが送受信できない|原因と直す順番

※本サイトの記事にはアフィリエイト広告(PR)を含む場合があります


※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。料金・条件は変更される場合があるため「最終確認日」を記載しています。お申し込み前に必ず各公式で最新情報をご確認ください。

ウイルス対策ソフトを入れてから、Outlookでメールが送れない。送信トレイに残ったまま動かない。受信が途中で止まる。

原因の多くは、ソフトの「メールの検査」機能が送受信の通信に割り込んでいることです。 パソコンの故障でも、メールアカウントの乗っ取りでもありません。検査の設定を1つずつ緩めて確かめれば、守りを残したまま直せるケースがほとんどです。

この記事では、5分でできる切り分けから順に並べます。ESET・ノートン・ウイルスバスター別の確認場所と、やってはいけない直し方も扱います。

まず5分でやる切り分け

最初に、原因が本当にウイルス対策ソフトなのかを確かめます。上から順に試してください。

  1. 同じメールアカウントを、スマホやブラウザのWebメールで開いてみる。 スマホやWebメールで送受信できるなら、メールサーバーとアカウントは正常です。問題はパソコンのメールソフト側にあります。
  2. パソコンを再起動してから、もう一度送受信する。 ソフトの更新直後は、再起動するまで検査機能が中途半端な状態で動くことがあります。
  3. ウイルス対策ソフトの「メール保護」だけを10分ほど一時停止して、送受信する。 これで送れれば、原因はメールの検査で確定です。確認が終わったら必ずオンに戻します。

3で直らない場合は、ソフト以外の原因を疑います。パスワードの変更やメールサーバー側の設定変更が多く、後半の「それでも直らないとき」で扱います。

VPNを使っている人は、VPNのほうがメールの通信を止めている場合もあります。その場合はVPN接続中にメールが送受信できないときの直し方を先に読んでください。

メールが止まる4つの理由

送信メールの検査で時間切れになる

ウイルス対策ソフトの多くは、受信メールだけでなく送信メールも検査します。自分のパソコンからウイルス付きのメールを他人に送らないための機能です。

ところが、検査のぶんだけ送信に時間がかかります。添付ファイルが大きいとき、アカウントが複数あるときは、メールソフトが「サーバーから応答がない」と判断して送信を打ち切ることがあります。ノートンのコミュニティでも、複数のアカウントを設定したOutlookで、メール検査による遅れが時間切れの原因になった事例が報告されています。

ESETのサポート情報(KB3314)は、Outlookでメールを送信できない問題の最初の対処として、「送信メールのスキャン」を無効にする手順を案内しています(最終確認日:2026-10-12)。

暗号化された通信の検査が割り込む

今のメールは、ほとんどが暗号化された通信で送受信されます。ウイルス対策ソフトは、暗号化された通信の中身も検査するために、途中で通信をいったん受け取ってから中継します。

ESETのオンラインヘルプでも、SSL/TLS(通信を暗号化する仕組み)を使う通信は初期設定で検査されると説明されています。この中継が、メールソフトやメールサーバーの組み合わせによってはうまくいかず、接続エラーになることがあります。 証明書のエラーが急に出始めた場合は、この理由を疑います。

Outlookへの組み込みが不具合を起こす

ウイルス対策ソフトによっては、Outlookにアドイン(追加の部品)として組み込まれ、メールを1通ずつ検査します。Outlookの更新とソフトの更新のタイミングがずれると、組み込みの部分が不具合を起こし、送信が止まったりOutlookの起動が遅くなったりします。

ESETのKB3314は、送信メールのスキャンを止めても直らない場合の次の手として、メールクライアントとの統合(組み込み)を解除する手順を挙げています(最終確認日:2026-10-12)。

迷惑メール判定で別のフォルダへ移される

「受信できない」と思ったら、実際には届いていて、別のフォルダへ移されていた。このパターンもあります。ウイルス対策ソフトの迷惑メール対策機能が、普通のメールを迷惑メールと判定して、専用のフォルダへ移すためです。

受信トレイに来ないメールがあるときは、送受信の設定をいじる前に、「迷惑メール」や製品名の付いたフォルダの中を確かめます。 見つかったら、そのメールを「迷惑メールではない」と指定すれば、同じ送信元のメールは次から受信トレイに残ります(指定のしかたは製品ごとに異なります)。

直し方を安全な順に並べる

直し方は「守りを弱める範囲が小さい順」に試します。直った時点で止めるのが一番安全です。

ウイルス対策ソフト | メールが送受信できない

直し方ごとの手間と守りへの影響

上から順に試し、直った時点でやめます

手間守りへの影響向いている症状
迷惑メールのフォルダを確認 受信できない時の最初の確認 ○ フォルダを見るだけ ○ 守りは変わらない △ 一部のメールだけ届かない
送信メールの検査だけ止める 受信メールの検査は残す ○ 数クリック △ 送るメールは検査されない ○ 送信だけ失敗する
Outlookへの組み込みを解除 アドインを外す △ 設定画面を探す手間 △ 迷惑メール機能などが外れる △ 送信停止やOutlookの不調
メール保護を常時オフ 切り分けの一時停止とは別 ○ 手間はかからない × 添付ファイルの検査が外れる × 直し方として使わない
  • ※設定の名前と場所は製品やバージョンで変わります。見当たらない場合は各社のサポート情報で確認してください
  • ※メールの検査を緩めても、パソコン上でファイルを開くときの検査は通常どおり動きます(製品の初期設定の場合)

セキュリティくらべ

1. 迷惑メールのフォルダを確かめる

受信できないメールがあるなら、最初に迷惑メールのフォルダを開きます。 届いていれば、送受信の設定は正常です。迷惑メールではないと指定して終わりにします。

2. 送信メールの検査だけを止める

送信だけが失敗するなら、送信メールの検査を止めます。受信メールの検査は残るため、外から届くウイルス付きメールへの守りは続きます。

送信メールの検査を止めると、自分が送る添付ファイルは送信時に検査されません。とはいえ、パソコン上でファイルを保存・実行したときの検査は動いています。送る前のファイルはパソコン内の検査を通っているので、実用上の影響は小さい設定です。

3. Outlookへの組み込みを解除する

2で直らない場合や、Outlookの起動が遅い・固まる症状もあるなら、Outlookへの組み込みを解除します。組み込みを外すと、Outlookの中に出ていた迷惑メールのボタンや検査の表示が消えます。

ESETのオンラインヘルプでは、Outlookとの統合を無効にしても、POP3・IMAPで受け取るメールの通信は「電子メールクライアント保護」で検査されると説明されています(最終確認日:2026-10-12)。

ソフト別の確認場所

設定の名前は製品やバージョンで変わるため、ここでは公式サポート情報で確認できた範囲だけを書きます(最終確認日:2026-10-12)。

ESET

ESETのサポート情報(KB3314)では、Outlookでメールを送信できないときの手順が次の順で案内されています。

  • メインの画面を開き、F5キーで「詳細設定」を開く
  • 「メールクライアントの保護」→「メールボックスの保護」を展開し、「送信メールのスキャン」をオフにする
  • それでも送れなければ、同じ場所でメールクライアントとの統合を解除する

電子メール全般の不具合をまとめたチェックリスト(KB2252)もあります。メールのフィルタリングの変更、ファイアウォールでメールの通信を許可する方法、製品の入れ直しまでが段階別に載っています。

ノートン

ノートンのサポート情報では、受信メール(POP3・IMAP4)と送信メール(SMTP)を検査する設定があると説明されています。製品を開き、「設定」から「アンチウイルス」へ進み、「メール保護」のタブで検査のオン・オフを切り替えられます。

ノートンのコミュニティでは、迷惑メール対策の検査(アンチスパム)を止めたら送受信のエラーが消えたという報告もあります。送信メールの検査を止めても直らない場合は、迷惑メール対策の設定も確認します。

ウイルスバスター クラウド

ウイルスバスター クラウドで送受信に問題が出たときは、メールや迷惑メールに関する保護設定を一時停止して、症状が変わるかを確かめます。設定の名前と場所はバージョンで変わるため、トレンドマイクロのヘルプセンターで現在の手順を確認してください。

ウイルスバスターはWindowsのファイアウォールと併用する前提の設計です。メールソフトの通信がWindows側で止められていないかも、あわせて確認します。

Webメールは別の経路

ブラウザで開くGmailやOutlook.comなどのWebメールは、ここまでのメールソフト向けの検査とは別の経路で動いています。Webメールで送れて、メールソフトだけで送れないなら、メールソフト向けの検査が原因の可能性が高いと判断できます。

逆に、Webメールも開けない場合は、Webの保護機能がサイトを止めている可能性があります。その場合はセキュリティソフトでサイトが開けないときの解除のしかたを確認してください。

やってはいけない直し方

メールを急ぐあまり、守りを大きく外してしまうケースがあります。避けたいのは次の3つです。

  • メール保護をオフにしたまま使い続ける。 切り分けのための一時停止は問題ありません。ただし受信メールの検査まで止めたままにすると、ウイルス付きの添付ファイルが検査されずに届きます。
  • ウイルス対策ソフトを2本入れる。 メールの検査が2重にかかり、かえって送受信が不安定になることがあります。乗り換えるなら古いほうを正しく消してから入れます(ウイルス対策ソフトの乗り換え手順)。
  • ソフトごとアンインストールして、そのまま放置する。 メールは直っても、パソコン全体の守りがWindows標準の機能だけになります。消すなら、代わりの守りを決めてからにします。

検査を止めていた期間に届いた添付ファイルが気になる人は、メールの添付ファイルを開いてしまったときの確認手順で確かめられます。

それでも直らないときに疑う場所

パスワードや認証方式の変更

メール保護を一時停止しても送受信できないなら、ウイルス対策ソフトは原因ではありません。最近メールのパスワードを変えていないか、プロバイダーから「認証方式の変更」の案内が届いていないかを確かめます。プロバイダーやメールサービスが古いログイン方式を終了すると、メールソフト側の設定変更が必要になります。

メールボックスの容量

受信だけが止まる場合は、メールサーバーの容量がいっぱいになっている可能性があります。Webメールで容量の表示を確かめ、古いメールを整理します。

設定の複雑さそのものに困っている

設定画面の場所がわからない状態や、更新のたびに送受信が止まる状態が続くなら、ソフトを見直す選択肢もあります。ただし、乗り換えだけでメールの問題が消える保証はありません。 ほとんどの製品にメールや通信の検査機能があり、メールソフトとの相性の確認は乗り換え後も必要です。

乗り換えを考えるなら、無料体験版で自分のメールソフトと一緒に試してから決めると失敗が少なくなります。ESETは30日間の無料体験版を用意しています。公式サイトによると、体験版は製品版と同じプログラムで、製品版に切り替えるときに入れ直しが要りません(最終確認日:2026-10-12)。メールの送信トラブルの手順も、上で紹介したとおり公式サポートに段階別で載っています。

乗り換える場合は、今のソフトを正しくアンインストールしてから入れてください。製品の選び方そのものはウイルス対策ソフトの選び方で比較しています。

よくある質問

Q. 送信メールの検査を止めると、危なくなりますか? A. 外から届くメールの検査は残ります。止まるのは、自分が送るメールの送信時の検査だけです。パソコン上のファイルの検査は動いているため、実用上の影響は小さい設定です。

Q. メールが送信トレイに残ったまま動きません。 A. 送信メールの検査で時間切れになっている可能性があります。送信メールの検査だけを止めて、もう一度送ってください。添付ファイルが大きい場合は、小さくしてから送ると切り分けしやすくなります。

Q. 特定の人からのメールだけ届きません。 A. 迷惑メール対策の機能が、その人のメールを迷惑メールと判定している可能性が高いです。迷惑メールのフォルダを確かめ、見つかったら迷惑メールではないと指定してください。

Q. ソフトを入れ直せば直りますか? A. 直ることはありますが、最初にやる手ではありません。ESETのチェックリスト(KB2252)でも、入れ直しは設定の見直しの後の段階です。先に送信メールの検査と組み込みの解除を試してください。

こんな人はこう直す

  • 送信だけ失敗する人:送信メールの検査を止めます。受信メールの検査は残します。
  • 一部のメールだけ届かない人:迷惑メールのフォルダを確かめ、迷惑メールではないと指定します。
  • Outlookの起動も遅い人:Outlookへの組み込みを解除します。
  • メール保護を止めても直らない人:ソフトは原因ではありません。パスワード・認証方式・容量を確かめます。
  • 更新のたびに止まる人:無料体験版で自分のメールソフトと一緒に試し、合うソフトに乗り換える選択肢があります。

※料金・条件は執筆時点のものです。最新は各公式でご確認ください。

あわせて読みたい

参考にした情報