VPN接続中にZoom・Teamsが途切れる原因と直し方
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最終確認日:2026-09-14
VPNをつないだ状態でZoomやTeamsの会議に入ると、音声が途切れる・相手の顔が固まる・「ネットワークの接続が不安定です」と出る。この症状は回線そのものが遅いのではなく、会議の通信がVPNという遠回りの道を通っていることが引き金になりやすいです。
この記事でわかることは3つです。
- 原因が会社のVPNか、自分で入れたVPNかを切り分ける手順
- それぞれで今日できる設定の直し方
- 設定で直らないときに、VPNを乗り換える判断基準
会議中に慌てて全部オフにする前に、どこが詰まっているのかを確かめる順番から見ます。
まず切り分ける3ステップ
最初にやることは、VPNが本当に原因かの確認です。順番を守ると、無駄な設定変更を避けられます。
- VPNを切って同じ会議に入り直す:途切れが止まるならVPNが関係しています。止まらないなら回線や無線の問題です
- 有線か、ルーターの近くで試す:Wi-Fiが弱いだけの場合、VPNを直しても改善しません
- スピードテストを会議前に1回だけ行う:VPNオンとオフで速度と応答(Ping)を比べると、遅延の増え方が数字で見えます
会社の業務端末では、勝手にVPNを切ると社内規定に触れる場合があります。切って試す前に、会社のルールを確認してください。業務端末のVPN設定を自分で変えるのは避け、情報システム担当に相談するのが安全です。
会議が途切れる4つの原因
会議アプリの通信は、遅延に弱い性質があります。音声と映像はリアルタイムで流れるため、届くのが数百ミリ秒遅れるだけで途切れて聞こえます。
遠回りのルートで遅延が増える
VPNは通信をいったんVPNサーバーへ送り、そこからインターネットへ出します。海外のサーバーを選んでいると、日本から出て戻るぶんの往復時間が加わります。ファイルのダウンロードなら気づきませんが、会議では音の途切れとして表面化します。
会社のVPNに全通信を流している
在宅勤務で使う会社のVPNは、端末の通信をまるごと社内へ通す設定になっていることがあります。会議の映像も社内の出口を経由するため、出社している同僚の通信と帯域を分け合います。Microsoftは公式ドキュメントで、Teamsのメディア通信をVPNから外す分割トンネリングを案内しています。
プロトコルと相性の問題
VPNの通信方式(プロトコル)によって、回線が切り替わったときの粘り強さが違います。モバイル回線とWi-Fiを行き来する環境では、WireGuardなど再接続の速い方式のほうが会議中の断絶が短くなる傾向です。
キルスイッチやセキュリティソフトの遮断
VPNが一瞬切れたときに通信を止める「キルスイッチ」が働くと、会議アプリは接続を失います。ウイルス対策ソフトのファイアウォールが、VPN経由の通信だけを遮断していることもあります。
会社のVPNが原因のときの対処
結論は、自分で設定を変えずに担当者へ依頼する形が正解です。会社のVPNは社内の決まりで構成されているため、利用者側でできる調整は限られます。
- 分割トンネリングの相談:「会議アプリの通信だけVPNを通さない設定にできますか」と具体的に聞く
- 症状の記録を添える:日時、会議の参加人数、VPNオン/オフでの違いをメモして渡すと調査が早く進みます
- 自分の回線側を整える:家族の動画視聴と時間が重なっていないか、5GHz帯のWi-Fiに接続しているかを確認する
担当者に渡す情報がないと「様子を見てください」で終わりがちです。VPNオフだと症状が出ないという1行が、依頼の通りやすさを変えます。
自分のVPNが原因のときの対処
個人で契約したVPNなら、設定を自分で調整できます。効果が出やすい順に並べます。
- 接続先サーバーを日本国内(または最も近い国)に変える:遠回りの距離を短くする、いちばん効く手です
- 会議アプリをVPNから外す:スプリットトンネリング(分割トンネリング)でZoomやTeamsだけ通常回線に流します
- プロトコルをWireGuard系に変更する:接続が不安定な環境で切断が減る場合があります
- 会議中だけキルスイッチを外す:安全性は下がるため、公衆Wi-Fiでは戻すことを前提にします
- ウイルス対策ソフトの例外設定:VPNアプリと会議アプリを信頼するアプリに登録します
スプリットトンネリングはOSによって使えないことがあります。仕組みと対応の傾向はVPNのスプリットトンネリングとは?使い方と対応VPNの選び方で整理しています。
対処を試す順番
3つの手段を、効き方と引き換えに失うもので比べます。会議が始まる直前なのか、来週までに整えたいのかで選ぶ順番が変わります。
VPN | 会議が途切れるときの対処
3つの対処の効き方と引き換え
会議直前なら一時オフ、繰り返すなら設定か乗り換えで直す
| すぐ効くか | 引き換えに失うもの | |
|---|---|---|
| VPNを一時的にオフ 会議直前の応急処置 | ○ その場で改善しやすい | × 会議中は保護されない |
| 会議アプリだけ除外 スプリットトンネリング | △ 設定に数分かかる | △ 会議の通信は保護対象外 |
| VPNを乗り換える 国内サーバー・機能で選ぶ | × 契約と検証に時間が必要 | △ 費用と移行の手間 |
- ※会社支給の端末では、設定変更の前に情報システム担当へ確認してください
- ※公衆Wi-Fiで一時オフにする場合は、会議後にVPNを戻す前提で使ってください
セキュリティくらべ
除外設定は、会議の通信だけを保護の外に置く方法です。社内システムや銀行の操作はVPNを通したまま使えるため、全部オフよりも影響範囲が狭くなります。
乗り換えを考える基準
設定を試しても毎週同じ症状が出るなら、VPN側の性能や機能が用途に合っていません。会議を頻繁に行う人がVPNを選び直すときの基準は3つです。
- 日本国内のサーバーを選べるか:国内会議の相手と自分の距離を短くできます
- アプリ単位の振り分けができるか:会議アプリだけ除外する設定が使えるか
- 返金保証で試せるか:自分の回線で会議が安定するかは、契約して測るまで分かりません
無料VPNは帯域が絞られていることが多く、会議用途には向きません。理由は無料VPNは危険?有料との違いと安全な選び方にまとめています。
MillenVPNは日本のアズポケット株式会社が運営する国産VPNで、日本語のサポートを受けられます。公式によると返金保証は決済が完了した日から30日間で、スプリットトンネリングの機能も用意されています。細かい振り分け条件はOSごとに違うため、契約前に対応状況を確認してください(最終確認日:2026-09-14)。
海外拠点との会議が多い場合は、接続先の国を細かく選べる大手を検討する選択肢もあります。
こんな人におすすめの直し方
症状の出方で、先に試す手が変わります。
- 週に何度も会議がある在宅勤務:会議アプリの除外設定を最初に入れる
- 月に数回だけ会議に出る:会議の間だけVPNをオフにする運用で足ります
- 会社支給の端末を使っている:自分で変えず、症状の記録を添えて担当者へ相談する
- 海外から日本の会議に参加する:接続先を日本ではなく、参加者との中間地点で試す
よくある質問
VPNをオフにすると危険ではないですか
自宅の回線で、暗号化されたWeb会議を使う範囲なら、影響は限定的です。会議アプリの通信自体は暗号化されています。ただしカフェやホテルの共有Wi-Fiでは、VPNをオフにしたままにしないでください。公衆Wi-Fiの実際のリスクは公衆Wi-FiにVPNは必要?危険性と現実的な対策で整理しています。
速度は十分あるのに途切れます
会議で効くのは速度よりも遅延とゆらぎ(ジッター)です。下り100Mbps出ていても、応答が遅く安定しなければ音声は途切れます。VPNオンとオフでPing値を比べてください。
相手だけ音が途切れると言われます
自分の上り通信が詰まっている可能性があります。VPN経由の上り帯域が細くなっているか、同じ回線で誰かが大きなファイルを送っていないかを確認してください。
スマホのテザリングで会議に出ると切れます
回線の切り替えで再接続が起きやすい環境です。プロトコルをWireGuard系に変え、キルスイッチの挙動も確認してください。
VPNとウイルス対策ソフトの両方が原因になりますか
なります。両方が通信を監視するため、相性問題で通信が止まることがあります。切り分け方はVPNとウイルス対策ソフトの併用でつながらない時の直し方を参照してください。
まとめ
VPN中に会議が途切れるときは、VPNオフで再現するかの確認から始めます。原因が会社のVPNなら担当者へ分割トンネリングを相談し、自分のVPNなら接続先サーバーを近くに変えて会議アプリを除外します。設定を試しても毎週同じ症状が出るなら、国内サーバーとアプリ単位の振り分けを備えたVPNへ乗り換える段階です。返金保証の期間内に、自分の回線で実際の会議を試して判断してください。
セキュリティに絶対はありません。保護と快適さのどちらを優先するかは、会議の内容と場所で決めてください。
※料金・条件は執筆時点のものです。最新は各公式でご確認ください。
あわせて読みたい
参考にした情報
- Microsoft Learn「VPN 分割トンネリングのための Teams メディア トラフィックのセキュリティ保護」(Microsoft 365 Enterprise ドキュメント)
- MillenVPN 公式サイト(返金保証・機能・対応OSの記載/最終確認日 2026-09-14)
- NordVPN 公式サイト(返金保証・スプリットトンネリングの記載/最終確認日 2026-09-14)