VPNのスプリットトンネリングとは?使い方と対応VPNの選び方
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最終確認日:2026-08-05
VPNをつないだら「ネットバンキングが弾かれた」「国内の動画配信が見られない」「オンラインゲームのラグが増えた」——こんな経験はありませんか。VPNは通信をまとめて別ルートに通すため、VPNを通したくない通信まで通ってしまうのが不便の原因です。
これを解決するのが「スプリットトンネリング(分割トンネリング)」という機能です。この記事では、仕組みと使いどころ、iPhoneでは使えないことが多い理由、そして機能を備えたVPNの選び方を、煽らず・断定せずに整理します。「全部VPNに通す/全部通さない」の二択で困っていた人ほど役立つはずです。
スプリットトンネリングとは(できるだけ簡単に)
スプリットトンネリングとは、「この通信はVPN経由、この通信は普段どおりの回線」と、通信ごとに通り道を振り分けられる機能です。「スプリット(分ける)」+「トンネル(VPNの通り道)」という名前のとおりです。
ふつうのVPNは、パソコンやスマホの通信をまるごとVPNのトンネルに通します。安全な反面、次のような不便が起きがちです。
- 国内の銀行・動画配信サービスが「海外からのアクセス」とみなされて弾かれる
- VPNを経由するぶん、速度が落ちたり遅延が増えたりする
- プリンターやNASなど、同じ家の中の機器につながりにくくなる
スプリットトンネリングを使うと、守りたい通信だけVPNに通し、それ以外は普段の回線に流すという使い分けができます。「安全」と「快適さ」を両立させるための調整弁、とイメージすると分かりやすいです。
どんなときに役立つのか(使いどころ)
具体的にどんな場面で効くのかを整理します。ご自身の使い方に当てはまるものがあれば、スプリットトンネリング対応のVPNを選ぶ価値があります。
- 仕事の通信だけ守りたい:会社のシステムやクラウドへのアクセスはVPNで保護し、普段のネット閲覧は速い自宅回線のまま使う
- VPNだと弾かれるサービスを併用したい:ネットバンキングや国内の動画配信など、VPN経由だとログインを止められがちなサービスだけVPNから外す
- オンラインゲームの遅延を抑えたい:ゲームの通信はVPNを通さず、ダウンロードなど別の通信だけVPNに通す
- 家の中の機器につなぎたい:プリンター・NAS・スマート家電への接続は普段の回線に流し、外向きの通信だけVPNで守る
逆に、「常に全部を隠したい・守りたい」という使い方なら、スプリットトンネリングは無理に使わなくて構いません。全通信をVPNに通すほうが安全側に倒せるからです。機能があるからといって、必ず使わなければいけないものではありません。
【重要】iPhone(iOS)では使えないことが多い
ここは誤解が多いので先に伝えます。多くのVPNで、iPhone・iPad(iOS/iPadOS)ではスプリットトンネリングが使えません。これはVPN側の手抜きではなく、iOSの仕組み上、アプリごとに通信を振り分ける操作が制限されているためです(各社の公式ヘルプで確認、最終確認日:2026-08-05)。
一方、Android・Windowsでは対応しているVPNが多い傾向です。macOSはOSのバージョンや製品によって対応が分かれます。つまり——
- AndroidスマホやWindowsパソコンで使いたい人:対応VPNなら使える可能性が高い
- iPhoneで使いたい人:使えないことが多いので、購入前に必ず対応OSを確認する
「iPhoneでスプリットトンネリングを使いたい」という目的でVPNを選ぶ場合は、契約前に各公式サイトで最新の対応状況を確認することを強くおすすめします。ここを確認せずに契約すると「思っていた機能が使えなかった」となりがちです。
対応状況をひと目で(OS別の傾向)
主要なVPNの対応の「傾向」を整理したのが下の図です。具体的な対応可否はOSのバージョンやアプリ更新で変わるため、必ず各公式の最新情報で確認してください(この図は2026-08-05時点で確認できた一般的な傾向であり、個別環境での動作を保証するものではありません)。
VPN | スプリットトンネリング対応の傾向
OS別・スプリットトンネリングの対応傾向
iOSは仕組み上の制約で非対応が多め。契約前に各公式で最新を確認
| Windows / Android | iPhone(iOS) | |
|---|---|---|
| NordVPN Win/Androidで機能あり | ○ 対応(設定でオン) | × iOSは非対応が基本 |
| ExpressVPN OS/版で差あり | △ OS・版により対応が分かれる | × iOSは非対応が基本 |
| Surfshark(Bypasser) 機能名は「Bypasser」 | ○ 対応(Bypasserで設定) | × iOSは非対応が基本 |
- ※対応可否はOSのバージョン・アプリ更新で変わります。契約前に必ず各公式の最新情報をご確認ください。
- ※iOSでスプリットトンネリングが使えないのはVPN側でなくiOSの制約によるものです。
セキュリティくらべ
このように、**「Android・Windowsで使いたいなら選択肢は多い」「iPhoneが目的なら慎重に確認」**というのが実態です。機能名がサービスごとに違う点にも注意で、たとえばSurfsharkでは「Bypasser(バイパサー)」という名前で提供されています。設定画面で「スプリットトンネリング」が見つからないときは、別の名前になっていないか探してみてください。
対応VPNの選び方(4つの視点)
スプリットトンネリングが使えるVPNは複数あります。そのうえで、自分に合う1本を選ぶための視点を整理します。
- 使いたい端末に対応しているか:まずここが最優先。Android・Windows中心なら選択肢は広い。iPhone中心ならそもそも使えないことが多いと理解しておく
- 設定が分かりやすいか:アプリの設定画面で「どのアプリをVPNに通す/通さない」を直感的に選べるか。日本語表示や設定ガイドの有無も確認したい
- 速度・接続の安定性:スプリットトンネリングは「快適さ」のための機能なので、そもそもの速度が遅いと本末転倒。速度の評判もあわせて見る
- 返金保証があるか:機能が思ったとおり動くかは、実際に試すのが一番確実。返金保証つきのVPNなら、期間内に試して合わなければ返金を受けられる(返金条件は各公式で要確認)
とくに4つ目は大切です。スプリットトンネリングは環境によって動作が変わりやすい機能なので、「返金保証つきで試してから決める」のが失敗しにくい進め方です。いきなり長期契約せず、まず短く試すのがおすすめです。
まず試すなら(返金保証つきのVPN)
「Android・Windowsでスプリットトンネリングを使ってみたい」「まず動作を確かめたい」という人に向けて、機能を備え、返金保証つきで試せるVPNを挙げておきます。契約前に、ご自身の端末での対応と返金条件を各公式で必ずご確認ください。
広告 / PR NordVPNいずれも一定期間の返金保証があります(保証日数・条件は変わることがあるため、申し込み画面で最新をご確認ください)。まず短く試して、スプリットトンネリングの設定と速度を自分の環境で確かめてから継続を判断するのが安心です。
よくある質問(FAQ)
Q. スプリットトンネリングを使うと安全性は下がりますか? A. VPNから外した通信は暗号化・匿名化の対象外になるので、その通信については保護が効きません。「守りたい通信をVPNに通す」設計にすれば実用上は問題になりにくいですが、機密性の高い通信は外さないようにしましょう。
Q. 設定が難しそうです。 A. 多くのVPNでは、設定画面で「VPNに通さないアプリ」または「VPNに通すアプリ」を選ぶだけです。とはいえ画面はサービスごとに異なるので、各公式の設定ガイドを見ながら進めるのが確実です。うまく動かないときは、いったんオフに戻せば従来どおり全通信がVPN経由になります。
Q. iPhoneで代わりになる方法はありますか? A. アプリ単位の振り分けは難しいですが、「特定のサービスを使うときだけVPNを一時的にオフにする」という運用で近いことはできます。頻繁に切り替えるならAndroid・Windows端末で使うほうが快適です。
Q. 無料VPNでも使えますか? A. 対応している無料VPNもありますが、無料VPNは通信速度・データ上限・プライバシー面の不安が残ることが多いです。快適さを求める機能なので、速度や安定性の評判もあわせて判断してください。
こんな人におすすめ / おすすめしない
- 向いている人:Android・Windowsで、仕事の通信だけ守りたい/VPNだと弾かれるサービスを併用したい/ゲームや国内サービスを快適に使いたい人
- 無理に使わなくていい人:常にすべての通信を守りたい人、iPhoneがメインの人(そもそも使えないことが多い)
スプリットトンネリングは「便利な調整弁」ですが、全員に必要な機能ではありません。自分の使い方に当てはまるかを先に確かめ、当てはまるなら対応VPNを返金保証つきで試す、という順番がいちばん失敗しにくいです。
まとめ
- スプリットトンネリングは「VPNに通す通信」と「通さない通信」を振り分ける機能
- 仕事の通信だけ守る・弾かれるサービスを併用する・ゲームを快適にする、といった使い分けに役立つ
- iPhone(iOS)は仕組み上の制約で使えないことが多い。Android・Windowsなら対応VPNが多い
- 対応可否はOS・アプリ更新で変わるので、契約前に各公式で最新を確認し、返金保証つきで試すのが安心
※料金・条件・対応OSは執筆時点のものです。最新は各公式でご確認ください。
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参考にした情報
- NordVPN公式ヘルプ(スプリットトンネリングの対応・設定)
- 各VPN公式サイト(対応OS・機能名の確認、最終確認日:2026-08-05)