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VPNで銀行アプリが使えない|原因とスマホ別の安全な直し方

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最終確認日:2026-10-23

スマホのVPNをオンにしたまま銀行アプリを開くと、ログインで止まったり、追加の本人確認を求められたりすることがあります。原因の多くは、銀行の不正検知がVPN経由の接続を「いつもと違う接続元」と判断することです。VPNを切ってアプリを開き直せば、たいていは元に戻ります。

ただし、公衆Wi-FiでVPNだけを切ると通信の保護がなくなります。この記事では、症状の見分け方と直す順番、毎回VPNを切らずに済ませる設定をスマホ別にまとめます。VPNとネットバンキングの相性そのものはVPNでネットバンキングは使っていい?銀行別の注意点で整理しているので、ここではスマホの銀行アプリで起きるつまずきに絞ります。

まず症状を3つに分ける

銀行アプリのトラブルは、どの画面で止まったかで対処が変わります。

  • ログインの途中でエラーになる:接続元のIPアドレスを銀行側が受け付けていない状態
  • 追加の本人確認や一時ロックがかかる:不正検知が「いつもと違う」と判断した状態
  • ログイン承認の画面で警告が出る:パソコンとスマホなど、2台の接続元が食い違った状態

3つ目は、銀行アプリを「別の端末のログインを承認する鍵」として使っている人に起きます。見落としやすいので、あとで独立した節で説明します。

銀行アプリが弾く3つの理由

銀行がVPN経由の接続を弾くのは、不正利用を防ぐ仕組みが働いた結果です。アプリが壊れたわけではありません。

多人数で共有するIPアドレス

一般的な個人向けVPNは、1つのIPアドレスを多くの利用者で共有します。VPN会社のWindscribeは公式ヘルプで、金融機関はVPNとみられるIPアドレスをまとめて遮断することが多いと説明しています。同じヘルプには、同じVPNでもサーバーによって遮断されるIPと通るIPがあるとも書かれています。

いつもと違う接続元

銀行は、ログイン時の接続元や端末の情報を見て、普段と違う場合に追加の確認を求めます。VPNをつなぐと、銀行から見た接続元はVPN会社のサーバーになります。自宅で毎日使っている回線とは別の場所から来た接続に見えるため、確認の対象になりやすくなります。

海外からの接続という判定

VPNの接続先が海外のサーバーだと、日本にいても海外からの接続に見えます。海外からの利用に制限を設けている金融サービスでは、この判定だけでログインできなくなります。VPNアプリの接続先が「自動」や「最速」のまま、海外のサーバーになっていないか確認してください。

なお、判定の方法はサービスによって違います。SBI証券のFXアプリ(iPhone版)は、起動時に端末の位置情報で国内かどうかを確かめると案内しています。位置情報で判定するアプリは、VPNの接続先を変えても結果は変わりません。

承認画面の「異なるネットワーク」警告

三井住友銀行のSMBCセーフティパスのように、スマホの銀行アプリで別端末のログインを承認する仕組みでは、警告が出ることがあります。三井住友銀行の公式ヘルプには、次の2点が書かれています。

  • 1台のスマホしか操作していないのに「異なるネットワーク環境からアクセスしようとしている」と出たら、不正ログインの危険がある
  • 2台の端末が別のネットワークを使っているときにも出る場合がある(例:パソコンはWi-Fi、承認するスマホはキャリア回線)

同じヘルプには、VPNについての記載はありません。ただ、片方の端末だけVPNにつないでいると、2台の接続元は別のネットワークになります。パソコンでログインし、VPNをつないだスマホで承認すると、ヘルプの例と同じ組み合わせになります。

警告が出たら、まず「ログインしようとしているのは本当に自分か」を確かめてください。メールやSMSのリンクから開いたログイン画面なら、三井住友銀行のヘルプのとおり承認してはいけません。自分の操作だと確かめられた場合だけ、スマホのVPNを切ってから承認をやり直します。

直す順番は5ステップ

上から順に試すと、原因を1つずつ消せます。

  1. 公衆Wi-Fiにつないでいるなら、先にモバイル回線へ切り替える。店や駅のWi-FiのままVPNだけ切るのは避けます
  2. VPNをオフにして、銀行アプリを完全に終了してから開き直す。アプリを裏に残したままだと、前の接続のまま判定されることがあります
  3. VPNを使い続けたいなら、接続先を日本のサーバーに替える。海外判定はこれで外れます。ただし共有IPの遮断は残るため、直る保証はありません
  4. ロックや追加の本人確認がかかったら、銀行アプリの案内どおりに解除する。再ログインを何度も繰り返すと、ロックが長引く原因になります
  5. それでも使えなければ、銀行の問い合わせ窓口に連絡する。VPNを使っていたことと、出たメッセージを伝えると話が早く進みます

VPNを切っても直らず、端末の時刻がずれている場合はVPNで時計・タイムゾーンがずれる|原因と直す順番も確認してください。

VPNを切らずに済ませる方法

毎回VPNを切るのが面倒なら、銀行アプリの通信だけVPNを通さない設定があります。使える方法はスマホの種類で変わります。

VPN | 銀行アプリと両立する方法

銀行アプリを使うときの3つの方法

手間と公衆Wi-Fiでの保護のどちらを取るかで選ぶ

毎回の手間公衆Wi-Fiでの保護iPhoneで使えるか
その場でVPNを切る いちばん確実 × 使うたびに操作 × 切っている間は保護なし ○ 使える
モバイル回線に替えて切る 外出先向け △ Wi-FiとVPNの2操作 ○ 公衆Wi-Fiを使わない ○ 使える
銀行アプリだけVPNから外す アプリ単位の除外設定 ○ 最初に1回設定するだけ △ 銀行アプリの通信は保護外 × iPhoneはアプリ単位が不可
  • ※アプリ単位の除外設定(スプリットトンネリング)は、Android版で対応するVPNが多い傾向です。
  • ※銀行アプリの通信は暗号化されていますが、VPNから外した通信はVPNの保護対象外になります。

セキュリティくらべ

Androidは銀行アプリを除外リストへ

Androidでは、VPNアプリの「スプリットトンネリング」で銀行アプリだけを外せます。ほかのアプリはVPNを通ったまま、銀行アプリだけがふつうの回線を使う状態です。Surfsharkではこの機能を「Bypasser(バイパサー)」と呼び、Android版はアプリ単位で外せると公式に案内しています。

銀行アプリを外しても、銀行との通信そのものは暗号化されています。仕組みと対応状況はVPNのスプリットトンネリングとは?使い方と対応VPNの選び方にまとめています。

iPhoneは自動接続の条件を絞る

iPhoneでは、アプリ単位の除外にほとんどのVPNが対応していません。SurfsharkのiOS版Bypasserも、公式サポートによるとWebサイト単位の除外だけです。銀行アプリを外す用途には使えないので、iPhoneでは考え方を変えます。

現実的な方法は、VPNを「公衆Wi-Fiのときだけ」自動でオンにする設定です。自宅のWi-Fiを信頼済みに登録すれば、家ではVPNが自動で切れます。家で銀行アプリを使う場面では、何もしなくてもVPNを通らない状態になります。手順はVPNをつなぎ忘れる|公衆Wi-Fiだけ自動でオンにする設定で解説しています。

やってはいけない対処

急いでいるときほど、次の4つは避けてください。

  • ロック中に再ログインを繰り返す:確認が長引き、窓口での解除が必要になる場合があります
  • 海外サーバーを次々に替えて試す:接続元が短時間で何度も変わり、不正検知に引っかかりやすくなります
  • 公衆Wi-FiにつないだままVPNだけ切る:店や駅のWi-Fiを他人と共有した状態で、お金の操作をすることになります
  • 身に覚えのない承認依頼を承認する:メールやSMSのリンクから始まったログインなら、承認せずに閉じます

よくある質問

Q. VPNを日本のサーバーに替えれば直りますか?

A. 海外判定が原因なら直ります。共有IPの遮断が原因なら、日本のサーバーでも弾かれることがあります。日本のサーバーで2〜3か所試して直らなければ、VPNを切るか、銀行アプリだけ外す設定に進んでください。

Q. VPNを切って銀行アプリを使うのは危険ですか?

A. 自宅の回線やモバイル回線なら、銀行アプリの通信は暗号化されているため危険は小さいです。避けたいのは、公衆Wi-FiにつないだままVPNだけ切る使い方です。外出先ではモバイル回線に替えてから切ってください。

Q. VPNを切ったのにログインできません

A. 銀行アプリを完全に終了してから開き直してください。それでもだめなら、ロックや追加の本人確認がかかっていないか、アプリの表示を確認します。VPNを消したあとにネット自体がつながらない場合はVPNを消したのにネットがつながらない|原因と直す順番を参考にしてください。

Q. 承認画面で警告が出たのに、承認してしまいました

A. 自分のログイン操作でなかった可能性があるなら、すぐに銀行の問い合わせ窓口へ連絡してください。パスワードの変更など、その後の手続きは銀行の案内に従います。

こんな人にはアプリ単位の除外が向く

銀行アプリだけVPNから外す設定が役立つのは、次のような人です。

  • AndroidスマホでVPNを常時オンにしている
  • 外出先で銀行アプリを開く回数が多く、毎回VPNを切るのが負担
  • 家族のスマホにも同じVPNを入れたい

反対に、自宅でしか銀行アプリを使わない人や、iPhoneだけを使う人には必要ありません。公衆Wi-Fiのときだけ自動でVPNを入れる設定で足ります。

Androidで常時オンのまま使いたい人は、アプリ単位の除外があるVPNを返金保証の期間内に試す方法があります。

Windowsパソコンでも同じ使い分けをしたい人には、アプリ単位で外せるNordVPNもあります。

広告 / PR NordVPN

まとめ

  • VPN中に銀行アプリが使えない主な原因は、共有IPの遮断・いつもと違う接続元・海外判定の3つ
  • 直す順番は「公衆Wi-Fiならモバイル回線へ → VPNを切って開き直す → 日本のサーバー → ロック解除 → 窓口」
  • 承認画面の「異なるネットワーク」警告は、自分の操作か確かめてから。SMSやメールのリンク経由なら承認しない
  • 毎回切るのが負担なら、Androidは銀行アプリだけVPNから外す。iPhoneは公衆Wi-Fiのときだけ自動でオンにする

※料金・条件は執筆時点のものです。最新は各公式でご確認ください。

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参考にした情報

  • 三井住友銀行「SMBCセーフティパスでログイン」ヘルプ(https://www.smbc.co.jp/smartphone/service/directapp4/help/smbcsafetypasslogin.html ・最終確認日 2026-10-23)
  • Windscribe ナレッジベース「Why can’t I access my bank or other financial web services when connected to the VPN?」
  • Surfshark サポート「How to use Bypasser for iOS」「What is Surfshark’s refund policy」/SBI証券 FXアプリ操作ガイド「海外からのご利用制限について(iPhone版)」