Wi-Fiに知らない端末がつながっている|確認と追い出す順番
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最終確認日:2026-10-07
ルーターの管理画面やアプリを開いたら、見覚えのない名前の端末が並んでいた。ここで知りたいのは「誰かにただ乗りされているのか」と「何をすればいいのか」の2点だと思います。
一覧に出る「知らない端末」の多くは、家族のスマホやテレビ、ゲーム機などの自分の家の機器です。 本当に他人がつながっていても、Wi-Fiのパスワードを変えれば全員が一度に切れます。そのうえで、つなぎ直せる端末を自分の家の機器だけに絞ります。
最初に「本当に知らない端末か」を絞る
端末の名前が英数字だけでも、他人の端末とは限りません。ルーターの一覧には、機器が自分で名乗る名前か、通信用の番号(MACアドレス)しか出ないことがあるためです。
見覚えのない名前として出やすい機器は、次のとおりです。
- テレビ・レコーダー・Fire TVなどの動画機器
- ゲーム機・スマートスピーカー・スマート電球
- プリンター・エアコン・ロボット掃除機
- 家族のスマホ(端末名が型番だけのもの)
- 来客に教えたことのあるスマホ
番号の先頭6桁はメーカーごとに割り当てられています。「MACアドレス メーカー 検索」で調べられるサイトに先頭6桁を入れると、PanasonicやSonyなどのメーカー名が出ることがあります。家にそのメーカーの家電があれば、正体はほぼその家電です。
スマホは「番号が変わる」ので別人に見える
iPhoneとAndroidは、Wi-Fiごとに本物とは違う番号を名乗る機能が標準で入っています。 同じスマホでも、ルーターから見ると新しい端末に見えることがあります。
Appleの公式サポートによると、iOS 18以降のiPhoneには「プライベートWi-Fiアドレス」の設定が3つあります。
| 設定 | ルーターからの見え方 |
|---|---|
| オフ | 本物の番号で見える |
| 固定 | 本物とは違う番号だが、ずっと同じ |
| ローテーション | 2週間ごとに別の番号に変わる |
ローテーションにしていると、家族のiPhoneが2週間ごとに「新しい知らない端末」として一覧に増えます。iPhoneでは「設定」→「Wi-Fi」→つないでいるネットワーク名の右の「i」で、いま名乗っている番号(Wi-Fiアドレス)を確認できます。一覧の番号と見比べると、家族の端末かどうかがわかります。
一つずつ電源を切って数を合わせる
正体がわからない端末が残ったら、家の機器を1台ずつWi-Fiから外し、一覧から消えるか見ます。一覧の更新には数分かかる機種があるため、外したら少し待ってから確認してください。
家の機器を全部外しても残る端末が、他人の端末の候補です。
他人の端末ならWi-Fiのパスワード変更が先
他人の端末を見つけたら、最初にWi-Fiのパスワード(暗号化キー)を変えます。 パスワードを知っている端末だけがつながれる仕組みなので、変えた瞬間に他人も自分の端末もいったん全部切れます。
順番は次のとおりです。
- ルーターの管理画面にログインする(ブラウザで192.168.1.1や192.168.0.1を開くか、メーカーのアプリを使う。番号は機種の説明書かルーター本体のラベルに書いてあります)
- Wi-Fiのパスワードを、推測されにくい長いものに変える
- セキュリティの方式が「WPA2」か「WPA3」になっているか確認する。「WEP」や「なし」なら変える
- ルーターの管理画面のパスワードも初期設定から変える
- 自分の家の機器に、新しいパスワードを入れてつなぎ直す
総務省が2024年に出した自宅Wi-Fi向けの簡易マニュアルも、方式はWPA2かWPA3を選ぶこと、推測されにくいパスワードにすること、ルーターのソフトを最新にすることを挙げています。
管理画面のパスワードを忘れずに変える
Wi-Fiのパスワードだけ変えても、管理画面のパスワードが初期のままだと設定を書き換えられるおそれがあります。 初期パスワードが本体のラベルに印刷されている機種や、機種ごとに共通の値が使われている古い機種があるためです。
管理画面のパスワードは、Wi-Fiのパスワードとは別のものにしてください。両方をメモして、ルーターの近くではなく家族が確認できる場所に保管します。
WPSボタンでつながる設定も見直す
ルーター本体のボタンを押すだけでつながる「WPS」や「AOSS」「らくらく無線スタート」などの機能は、来客がボタンを押せばパスワードなしでつながります。家に人の出入りが多いなら、使わないときはオフにできる機種もあります。
追い出す方法を比べる
パスワード変更以外にも、特定の端末だけを止める方法があります。手間と効き目が違うため、目的で選びます。
Wi-Fiの不正接続 | 追い出し方
知らない端末を締め出す方法の違い
他人がつながっているなら、まずパスワード変更です
| 効き目 | 手間 | 向いている場面 | |
|---|---|---|---|
| Wi-Fiのパスワード変更 暗号化キーを変える | ○ 全員を一度に切れる | △ 家の機器を全部つなぎ直す | ○ 他人の端末を見つけたとき |
| ルーターの接続拒否機能 一覧から端末を選んで拒否 | △ 番号を変えられると効かない | ○ アプリで数回の操作 | ○ 特定の1台だけ止めたいとき |
| MACアドレスの許可リスト 自分の端末だけ登録 | △ 番号の偽装には弱い | × 新しい機器のたびに登録 | △ パスワード変更の補助 |
| ゲスト用Wi-Fiを分ける 来客は別のネットワーク | ○ 家の機器と切り離せる | ○ 最初に1回設定するだけ | ○ 来客にWi-Fiを貸すとき |
- ※接続拒否やゲスト用Wi-Fiの有無・名前はルーターの機種で違います
- ※スマホの番号が変わる機能をオンにした家族の端末は、許可リストに登録しても弾かれることがあります
セキュリティくらべ
接続拒否は1台だけ止めたいとき向け
NECのAtermでは、アプリ「見えて安心ネット」で一覧から端末を選び、「端末区分」を「不正な端末」に変えると接続を拒否できます(Aterm公式の機能説明・最終確認日:2026-10-07)。同じ説明には、有線でつないだ端末には制限が効かないとも書かれています。
接続拒否は「番号」で相手を見分けます。相手が番号を変えれば別の端末として入れるため、他人の端末への対策はパスワード変更が先です。接続拒否は、子どもの端末を時間帯で止めるような家族内の用途に向いています。
MACアドレスの許可リストは補助と考える
自分の端末の番号だけを登録し、ほかを通さない設定もあります。ただし番号は電波を見れば読み取れて、なりすましもできます。許可リストだけで守るのではなく、パスワード変更と組み合わせる補助の対策です。 新しい家電を買うたびに登録が要るため、家族が多い家では手間が増えます。
来客にはゲスト用Wi-Fiを渡す
知らない端末の正体が「前に来た友人のスマホ」だったという例は少なくありません。来客に家のパスワードを教えると、相手のスマホに保存され、次に来たときも自動でつながります。
ゲスト用Wi-Fi(機種によって名前は違います)があるルーターなら、来客にはそちらを教えます。家のパソコンやプリンターとは別のネットワークになるため、来客のスマホから家の機器が見えにくくなります。
つながっていた間の影響を確かめる
他人がWi-Fiにただ乗りしていただけなら、通信量が増える程度で済むことが多いです。 気になるのは、家の機器の設定が甘かった場合です。同じWi-Fiにいる端末からは、共有フォルダーやプリンター、カメラの管理画面が見える場合があります。
パスワードを変えたあと、次の3つを確認します。
- パソコンのファイル共有を、必要なフォルダーだけにしているか
- ネットワークカメラやNASの管理パスワードを初期のままにしていないか
- ルーターのソフト(ファームウェア)が最新か
ネットワークカメラやテレビなど、ウイルス対策ソフトを入れられない機器の守り方はスマート家電やテレビはどう守る?ソフトが入らない機器の対策にまとめています。
次から気づけるようにする
一度追い出しても、知らない端末がまた増えていないかを毎回自分で見に行くのは手間です。新しい端末がつながったら知らせてくれる仕組みを1つ用意しておくと、次は早く気づけます。
方法は2つあります。
- ルーターのアプリの通知を使う。 機種によっては、新しい端末が接続したときにスマホへ通知できます。対応しているかは機種の説明書で確認してください
- パソコンのセキュリティソフトの点検機能を使う。 ルーターのアプリがない、または古い機種の家ではこちらが手軽です
ESETは家のネットワークを点検できる
ESETの公式ヘルプによると、「ネットワーク検査」は家のネットワークにつながる機器を、ルーター・プリンター・モバイル機器などの種類ごとに一覧にします。新しい機器がつながったときや、以前見たことのない機器を見つけたときに通知する設定もあります。初めて見つけた機器には黄色い星の印が付くため、一覧の中で新顔がわかります。
同じ機能で、ルーターの弱いパスワードや開いたままの通信口(ポート)といった問題点も検査できると案内されています。この記事の「管理画面のパスワードを変える」ができているかを、あとから確かめる手段にもなります。キヤノンの製品ページでは、ESET HOME セキュリティ エッセンシャルの機能に「ネットワークインスペクター(自宅のルーターを検査)」として載っており、対応OSはWindowsとmacOSです(最終確認日:2026-10-07)。
注意点もあります。ネットワーク検査は点検と通知の役で、他人の端末を自動で追い出す機能ではありません。追い出すのは、この記事の手順どおりルーター側で行います。スマホにESETを入れても、この機能はWindowsとMacの話なので、点検するパソコンが1台は必要です。
ほかのウイルス対策ソフトとの違いはウイルス対策ソフトの選び方で比べています。ノートンやウイルスバスターにも家のネットワークに関する機能はありますが、何ができるかは製品ごとに違います。ウイルスバスター クラウドの「ホームネットワークのデバイス検索」は、家の端末がウイルスバスターで保護されているかを確認する位置づけです(トレンドマイクロ公式サポート情報)。
よくある質問
Q. 近所の人のスマホが一覧に出ているだけで、つながってはいないのでは?
ルーターの「接続端末一覧」に出るのは、パスワードを入れてつながった端末です。近くにあるだけの端末は通常出ません。ただし、つながったことのある端末の履歴まで表示する機種もあります。いまつながっているかを示す欄がないか、表示の意味を説明書で確認してください。
Q. パスワードを変えると、家の家電を全部つなぎ直すのが大変です。
Wi-Fiの名前(SSID)とパスワードを、変える前とまったく同じにすれば家電はつなぎ直さずに済みます。ただしそれでは他人も入れたままです。他人の端末を見つけたときは、手間がかかってもパスワードは変えてください。つなぎ直しが要る機器を先にメモしておくと作業が早く済みます。
Q. ただ乗りされると、通信の中身を見られますか?
同じWi-Fiにいるだけで、ほかの端末の通信の中身がそのまま読めるわけではありません。いまはほとんどのサイトやアプリが通信を暗号化しています(アドレスが「https」で始まるものなど)。気をつけたいのは、通信より先に、共有フォルダーやカメラなど家の機器を直接のぞかれることです。
Q. VPNを入れれば、知らない端末がいても大丈夫ですか?
VPNは自分の端末の通信を暗号化するもので、Wi-Fiにつながってくる他人を締め出す機能はありません。不正接続への対策はルーター側のパスワード変更です。VPNが役立つ場面はマンションの無料インターネットは安全?危険性とVPNの要否で整理しています。
Q. ルーターが古くてWPA3を選べません。
WPA2でも、長く推測されにくいパスワードにしていれば総務省の簡易マニュアルの基準に沿っています。ただし、メーカーのソフト更新が終わった古いルーターは、見つかった弱点が直らないまま残ります。更新が止まっているなら買い替えの時期です。
こんな人はこの順番で
- 知らない端末を見つけたばかりの人:家の機器を1台ずつ外して正体を確かめる→残ったらWi-Fiのパスワード変更→管理画面のパスワード変更
- 家族のスマホが毎回「新しい端末」に見える人:iPhoneのWi-Fiアドレスの設定を確認する(ローテーションなら2週間ごとに番号が変わります)
- 来客が多い家:ゲスト用Wi-Fiを作り、家のパスワードは教えない
- 毎回確認するのが面倒な人:ルーターのアプリの通知か、パソコンのセキュリティソフトの点検機能で新しい端末に気づけるようにする
※料金・条件は執筆時点のものです。最新は各公式でご確認ください。
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参考にした情報
- iPhone、iPad、Apple Vision ProでプライベートWi-Fiアドレスを使う|Apple サポート(2026-10-07確認)
- ネットワーク検査|ESET Internet Security オンラインヘルプ・機能|ESET HOME セキュリティ エッセンシャル(キヤノンマーケティングジャパン)(2026-10-07確認)
- 見えて安心ネット 機能説明|Aterm(NECプラットフォームズ)・総務省「自宅Wi-Fi利用者向け 簡易マニュアル」(2024年3月公表の無線LANセキュリティガイドライン)